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2025.12.02Vol.713 読み聞かせクラスへの確かな手応え

 一昨日の11月30日(日)に、ようやく「読み聞かせクラス」の体験会を午前に豊中校で、午後に西北校で開催することができた。そして、確かな手応えを感じ取ることができた。今回はその報告がメインである。そのときの様子は、近々インスタにあがることになっている。
 まずは参加者に関して。豊中校は、年中と年少の男の子1人ずつと、年中の女の子に加えて、生徒のお母様の計4名。西北校の方はすべて女の子で、小3が1人と年長が2人に、やはり生徒のお母様が1名で計4名。子供たちはすべて親御様とペアであった。西北の年長の1人の女の子だけが生徒の兄弟姉妹ではなかったのだが、その子に関しても、一緒に参加した年長の女の子のお母様からの紹介であったため、両校とも内輪向けのような感じであった。このような会のときに私がよくやるように、豊中校の方では冒頭、親御様向けに挨拶をしていたのだが、子供たちが早くも退屈し始めているのを感じ取ったので途中で切り上げることにした。その反省を生かして、午後はそれを省いて、すぐに読み聞かせに入った。そして、いずれも子供たちへの読み聞かせが終わった後に、親御様だけを対象になぜ読み聞かせを始めようと思ったのかなど、私の考えを伝えさせていただいた。
 志高塾を始める前に半年間ほど働いた国語専門塾では、1, 2年生に対して読み聞かせを行っていたのだが、私は最初からそのやり方を踏襲しなかった。なぜか。その意味が感じられなかったからだ。正確には、60分の授業内で作文の時間を削ってまでそれをすることに意義を見出せなかったのだ。ただ、開塾当初は生徒がそれほど多くなく時間的な余裕があったため、授業外で読み聞かせをすることはあった。2007年に始めた志高塾は19年目を後4か月ほどで終えようとしている。その間、読書習慣を付けることにつながる読み聞かせはずっと自分の心のどこかにはあったのであろう。それに踏み切らなかった、踏み切れなかったのには主に2つの理由がある。1つ目は、対象を拡大、未就学児にまでにただ広げることを潔しとしなかったこと。「ただ」と前に付けたように、広げること自体が悪なのではなく、なぜそれをする必要があるのかについて自分自身を説得することができなかったのだ。そのような状態で、「お子様に、志高塾の読み聞かせを是非」と自信を持って人に勧められるはずがない。そして、2つ目は、そのやり方も含めて、それを実践できる人がいなかったこと。結果的には、元生徒のお母様であるKさんにお願いできることになり、2つの問題が一気に解決された。
 この段落ではそのKさんの紹介を行う。まだ海のものとも山のものとも知れない開塾1年目の2007年にお子様を連れてきていただいたので、19年の付き合いになる。その当時からKさんは文章を書くのが抜群にうまかった。なぜ私はそれを知っているのか。それは次のような理由による。月間報告の保護者記入欄に、毎月、枠いっぱいに、時にはそこからはみ出しながら、いろいろなことを流れるような文章で書いてくださっていたからだ。しかも、我々が報告したお子様に対してのものではなく、その裏に刷られた私の『志高く』に関するものであった。「先生の文章を読むと触発されていろいろと書きたくなるんです」というような言葉を何度かいただいた。今でこそ少しはましになったが、当時は、教える自分が書けなくてどうするんだ、と自身を叱咤しながら、そして、四苦八苦しながら、どうにかこうにか文章をまとめあげていたような状態だったので、先の言葉をいただけたことは随分と励みになった。また、とにかく知的好奇心が旺盛なので、本を読むことはもちろんのこと、いろいろなセミナーなどにも参加されている。資格マニア同様に、とにかくセミナーに顔を出すことが目的になっているような人がいるのだが、それとはまったく異なり、読み聞かせをお願いする前から「先生、この前こういうセミナーに出たんですけど」という話をよく聞かせていただいていて、毎度「それは、面白うそうですね」となり、私自身も興味を引かれて様々な質問をぶつけていた。その中でも関係がありそうなもののHPを3つ列挙すると以下のようになる。
①山根基世の朗読指導者養成講座 
https://www.mojikatsuji.or.jp/kouza/teacher-kouza.html
②アートマインドコーチング – 対話型鑑賞法
https://artmind-japan.com/
③③絵本カタリスト養成講座
https://lp.ehoncatalyst.com/
私が志高塾を始めたとき、その国語専門塾のやり方をそのまま真似るのではなく、初めの段階から自分たちなりにアレンジを加えて、それを続けながらこれまでやって来ているのと同様に、読み聞かせの方も、セミナーで得た手法をそのまま実践しようとするのではなく、たとえば、その後で学ぶことになる作文とのつながりを意識しながら微調整を続けて行くことになる。
 何に対してどのような手応えが得られたかなどについて、何も説明できていないのだが、とにかく私は確かなものを掴んだ。それゆえ、まだ生徒が一人もいないのだが、どうやって2人目、3人目の読み聞かせの講師を育てていくかということに私の関心は移りつつある。
 ここまで書いて来て誤脱字のチェックなどをしていると、西北の方に参加した生徒の親御様よりたった今、入塾の連絡をいただいた。それが何年後になるかはまったく見通せていないが、志高塾の教育の新たな柱になることを確信している。

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