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2026.09.11灘中の入試は国語で差がつく?合格へ近づくための中学受験対策を解説

「中学受験は算数勝負」

中学受験について情報を集めていると、このような話を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

特に、難関校として知られる灘中学校(以下、「灘中」)の算数は難しく、合格者と受験者の平均点にも大きな差があります。そのため、灘中を目指す中学受験生の場合、算数対策に多くの時間を使うこと自体は珍しくありません。

一方で、「算数で差がつく=国語はそれほど重要ではない」と考えるのは危険です。

この記事では、灘中入試において合格者を複数人輩出してきた志高塾が、2026年度までの入試データをもとに、国語が合否にどのような影響を与えるのかを解説します。

出題傾向や学年別の対策方法にも触れていくので、ぜひ参考にしてください。

データで見る「灘中入試と国語」のリアル

灘中の入試は国語200点・算数200点・理科100点の500点満点。国語は算数と同じ200点を占めます。

そして、国語は算数ほど受験者間の点差が大きくないからこそ、安定して合格者平均を上回る力を持っていれば、算数の出来が思うようにいかなかった年にも合格を支える重要な科目になります。

早速、灘中が公表している2022~2026年度の入試結果をもとに、国語の得点を安定させることの重要性を把握していきましょう。

算数は国語よりも大きく点差が開いている

まず直近5年間の各科目の最高点を見ると、国語の最高点は200点満点中、155~170点。一方、算数は200点満点中191~196点です。

この5年間の最高点を満点に対する割合で平均すると、

国語:約81.7%
算数:約97.1%

となります。

つまり、算数ではほぼ満点に近い点数を取る受験生がいてもそれほど珍しくはない一方、国語で満点に近い点数を取ることは容易ではありません。

さらに、各年度の「最高点-合格者平均点」を計算すると、直近5年間の平均は、

国語:約35.2点差
算数:約56.2点差

となり、算数のほうが合格者のなかでも明らかに点数の幅が大きいことが分かります。

合格者平均と受験者平均の差も算数のほうが大きい

そして、さらに重要なのが、合格者平均と受験者平均の差です。

たとえば2026年度は、

国語:受験者平均118.6点/合格者平均129.4点
算数:受験者平均98.6点/合格者平均123.8点

でした。両者の点差は、国語が10.8点なのに対し、算数は25.2点となり、この数字だけを見れば、「やはり灘中は算数ができるか否かで差がつく」という結論になります。

ただし、ここで「だから国語は最低限でよい」と結論づけるのは少し注意しなければなりません。見るべきなのは「どの科目が最も点差を生むか」ではなく、「合格に必要な500点を、どのように安定して積み上げるか」だからです。

その視点に立つと、国語の違った価値が見えてきます。

志高塾の灘中合格実績から考える「国語で合格者平均+10点」がもたらす影響力

当塾(志高塾)では、2008〜2026年度の累計で、灘中を受験した12名のうち8名が合格しました。合格率に換算すると約66.7%となり、これは灘中の受験者全体の合格率の1.8倍です。

もちろん当塾の受験者は累計12名と多くはありませんが、3分の2が合格に至っているという点は一つの参考材料になるでしょう。

特に「算数で合格者平均を取れなかったら厳しいのではないか」という懸念がある方は、国語で安定して高得点が取れた場合に見えてくる可能性を知っておいて損はないはずです。

算数・理科が受験者平均でも国語次第で合格最低点に届く

ではここからは、一つのシミュレーションをしてみましょう。具体的には、2022~2026年度の入試結果に関して、以下の得点の合計点を、合格者最低点と比較します。

国語=その年の合格者平均+10点
算数=その年の受験者平均
理科=その年の受験者平均

比較した結果は、次のとおりです。

年度 仮想合計点 合格者最低点 差
2022 305.4点 297点 +8.4点
2023 316.9点 316点 +0.9点
2024 333.8点 330点 +3.8点
2025 322.7点 324点 -1.3点
2026 302.1点 295点 +7.1点

もちろん、これは仮想的な計算であり、「実際にこの点数を取れば合格できる」という意味ではありませんが、各科目このような結果が出れば合格者最低点を上回る年がほとんどで、唯一届かなかった2025年度も約1.3点差です。

言い換えるならば、国語で合格者平均より10点上積みできれば、算数や理科で圧倒的な点数を取れなかったときにも、総合点で十分に勝負できるといえます。

「差がつきにくいから捨てる」ではなく「支えになる教科にする」

国語は、算数と比べれば受験者のなかで圧倒的な差をつけにくい科目です。しかし、ここで認識してもらいたいのは「国語を安定した得点源にすれば、総合点の下支えになりうる」ということです。

灘中のような最難関校を受験する子でも、本番の算数で普段通りの力を発揮できるとは限りません。灘中入試の算数は、1日目と2日目で受験生にかかる心理的な負荷が異なるからです。

1日目の算数は、限られた時間の中で次々と問題を処理していく必要があります。そのため、序盤の一問でつまずいたり、思うように手が動かなかったりすると、「まずい」「時間が足りない」と焦りが生まれやすく、その焦りが次の問題にも影響することがあります。

さらに灘中を目指す子の多くは「算数で点数を稼がなければならない」という意識を強く持っているため、1日目の算数で手応えを感じられなかった場合、「算数で取るはずだったのに」「これでは合格できないかもしれない」と、必要以上に気持ちが沈んでしまうことがあります。

2日目の算数は、1日目と比べれば一問一問に向き合いやすい試験ではありますが、前日の失敗を引きずったままでは、本来の力を十分に発揮できません。

そこで大きな意味を持つのが、国語です。国語に安定した力があり、「算数が多少崩れても、国語でしっかり取れる」という感覚を持てていれば、1日目の算数でつまずいたとしても、マイナスを相殺できる見込みがあります。

つまり、どのような問題が出ても一定水準以上を取れる「本質的な国語力」を身につけることが、難関校の入試では鍵になるのです。

灘中国語の出題傾向と対策のポイント

灘中の入試は2日間にわたって行われ、国語は1日目が80点、2日目が120点の合計200点です。

1日目は語彙・漢字・俳句など幅広い言語知識が問われ、2日目は文章読解と詩を中心に、記述力や思考力が問われる構成が基本となっています。

ここからは、その「国語1」と「国語2」で必要になる力に関して、詳しく解説していきます。

【国語1】語彙を「知っている」だけではなく自在に使える力が必要

1日目の国語1では、漢字や語句、慣用表現、俳句、外来語など、幅広い言語知識が問われます。2026年度にも、四字熟語、かなづかい、ことわざなどが出題されました。

こうした問題を見ると、「過去問にある語彙をひたすら暗記すればよい」と考えたくなるかもしれませんが、ただその単語の意味を知っているだけでは不十分かもしれません。

志高塾では「語彙」は、知っている言葉ではなく、書いたり話したりできる、つまり自分で使える言葉を意味します。

たとえば、「抽象」という言葉を挙げるなら、辞書に載っている意味を覚えているだけではなく、「抽象と反対の意味の言葉は何なのか」「自分ならこの言葉をどう使うのか」まで考えることで「使いこなせる言葉」にしていきます。

このように言葉と付きあっていくことで、自分にとって身近な語句や漢字が増え、たとえ未知の語句が登場しても、知っている言葉から推測できるようになるからです。

【国語2】「本文にある答えを探す」だけでは対応できない

2日目の国語2では、文章題や詩が中心となり、記述問題が多く出題されます。

2026年度は、論説文・随筆文・詩という構成でした。それぞれ文章中の根拠を押さえたうえで、自分の言葉を補ったり、内容を抽象化したりして答案を作る力が必要になります。

ここで必要なのは、本文中から「答えっぽい一文を早く探し出す力」ではありません。

まず文章全体を理解し、

  • 何を聞かれているのか
  • どこが答えの根拠になるのか
  • 複数の情報をどのようにまとめるのか

を自分で考える必要があります。

それができるようになるには、日頃から答えそのものより「どう考えたのか」を突き詰める時間が必要です。正解していても理由を説明できなければ、次に違う文章が出たとき再現できない可能性があります。

反対に、誤答であっても根拠を持って考え、どこで判断を誤ったのかを説明できれば、その経験は次につながります。

灘中のように初見への対応力が求められる試験は、正解のパターンを覚える学習よりも、考える過程を鍛える学習が重要になります。言い換えるなら、長い時間をかけて日本語そのものに親しんできた量と深さが試される試験だと考えておいたほうがよいでしょう。

2026年度にはパレスチナを題材とした現代詩を出題

2026年度の国語2では、パレスチナをめぐる状況を背景とする2編の現代詩が出題され、マスメディアやSNS上で大きな話題となりました。

出題されたのは、ゼイナ・アッザーム氏の「おなまえ かいて」と、ムスアブ・アブートーハ氏の「おうちってなに?」です。

ここで注目したいのは「来年も国際情勢を扱った作品が出るから、ニュースを暗記しよう」という話ではありません。戦争、科学、文化、歴史、テクノロジーなど、文章が扱っているテーマについて多少なりとも背景知識があれば、筆者や登場人物の言葉をより立体的に受け止められますが、大切なのはその順番です。

出題されそうだから社会に興味を持つのではなく、普段から世の中の出来事に興味を持ち、自分なりに考えていることが、結果として国語学習に結びつきます。志高塾が作文や読書を重視しているのも、そのためです。

「国語の難しい問題が解ける子」になろうとするのではなく、さまざまな物事に興味を持ち、考える材料を増やす。その蓄積が、突然出会う未知の文章に向き合う力にもなるでしょう。

【学年別】灘中の国語対策ロードマップ

灘中を目指す場合、国語はいつから、どのように対策すればよいのでしょうか。結論、学年が低いほど「灘中の入試問題を解くこと」を急ぐ必要はありません。

むしろ、小学4年生・5年生の時期は、過去問には触れず、本質的な国語力づくりに時間を使うことが重要です。

【小学4年生・5年生】本質的な国語力の土台を作る

灘中合格を目指す場合、まず小学4年生・5年生では、過去問の形式に慣れることよりも、読む・考える・書くという国語の基礎体力を高めましょう。

具体的には、

・本や新聞を読む

・分からない言葉をその都度調べる

・調べた言葉を会話や作文で使う

・読んだ文章を短く要約する

・「なぜそう思うのか」を言葉にする

といった習慣を身につけられるようにします。そして、ここで大切なのは、受験に出るかどうかで学ぶ内容を選ばないことです。

一見すると入試とは関係がなさそうな読書や会話、社会への興味が、数年後に初見の文章を読み解くための材料になることも十分あり得ます。

目の前の点数だけを最短距離で取りに行くのではなく、本質的に考える力を蓄える。一見遠回りに見えるその学習が、最終的には難しい問題にも対応できる確かな道筋になるのです。

【小学6年生の1学期】初見の文章への対応力を高める

小学6年生の前半からは、入試を意識した読解問題にも徐々に比重を移していきます。ここでは、「なんとなく答える」というケースを減らしていくことが大切です。

問題を解いたあとは、

・なぜその答えを書いたのか

・設問では何を問われているのか

・自分の解答には何が足りなかったのか

を考えさせ、正解した問題についても、理由を説明できなければ振り返りが必要です。

灘中の入試で求められるのは、見たことのある問題を解く力ではなく、見たことのない問題に、自分の思考力・表現力を使って向き合う姿勢だからです。

【小学6年生の夏休み以降】過去問で最終調整をする

小6後半になれば、過去問演習も重要になります。

ここでは、

  • 試験時間
  • 問題構成
  • 記述量
  • 自分が時間を使いすぎる問題

などを確認し、持っている実力を本番で最大限発揮できる状態に調整します。

過去問を扱う際には、解いた問題について、「なぜ間違えたのか」「次に同じような問題が出たときに何に気を付けるべきか」まで振り返ることが重要です。一般的に過去問対策は、傾向と対策をつかむものと思われがちですが、それは本質的な国語力を作ったあとの「仕上げ」です。

過去問だけで一から実力をつけようとするのではなく、それまでに培った力を灘中の形式でも発揮できるようにする。この順番を意識してください。

灘中合格を目指すなら「国語」を武器に

灘中入試のデータを見る限り、最も大きな点差が生まれやすい科目は算数ですが、だからといって国語も付け焼刃の感覚的な対策で乗り切れるものでもありません。

さらに国語は、算数で思うように実力が発揮できなかったときに、合格可能性を残してくれる重要な得点源です。そして、灘中の国語対策で本当に目指したいのは、「灘の問題だけが解ける子」になることではありません。

志高塾では一人ひとりに合わせた指導で、中学受験はもちろん、将来にも役立つ「本質的な国語力」の定着を目指しています。

無料の体験授業では、お子さまに要約作文に取り組んでもらい、保護者の方には志望校や現在のお悩みについて伺わせていただきますので、ご希望の方はぜひ下記よりお問い合わせください。

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2026.08.24大学受験の国語は塾で対策すべき?メリットや小論文の対策も解説

「国語は勉強しても入試本番の文章との相性がある」
「センスが必要だから、塾に行っても意味がないのではないか」

大学受験を控えた高校生や保護者の方のなかには、このように考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

確かに、英単語や数学の公式とは異なり、国語は「何を勉強すれば伸びるのか」が見えにくい教科です。問題集を何冊も解いているのに模試の点数が安定しない、と悩む大学受験生も少なくありません。

しかし、国語は決して「センスだけで決まる教科」ではありません。解答に至るまでの考え方を丁寧に振り返れば、改善できる部分は数多くあります。そして、そのような学習方法を実現できるところが作文や国語を専門とした学習塾です。

そこで本記事では、大学受験の国語対策で塾に通うメリットや、現代文・古文・漢文・小論文の対策について解説します。

大学受験の国語対策で塾に行くメリット

大学受験の国語対策で塾に通う最大の意味は、「問題を解く回数を増やすこと」ではありません。参考書や問題集は、自宅でも取り組めます。

それでも国語塾を活用する価値があるのは、自分では気づきにくい読み方や考え方の癖を、第三者に確認してもらえることにあります。

読解の解き方を体系的に学べる

現代文の問題で点数が取れない場合、その背景には「何となくこれだと思った」「2択までは絞れたけれど最後は勘で選んだ」という曖昧な向き合い方があるはずです。

しかし、この解き方では、小中学校で扱うような簡単な文章なら正解できても、大学入試レベルの複雑な題材になった途端に得点が安定しなくなります。そして、このような課題を克服するには「本文のどの記述を根拠に、その答えを導き出したのか」を説明できるようになることが必要です。

例えば、

・選択問題であれば、正解だったことに安堵するのではなく、「ほかの選択肢のどこが本文とずれているのか」まで確認する

・記述問題であれば、いきなり模範解答を覚えるのではなく、「何を問われているのか」「必要な要素は何か」「本文のどこが根拠になるのか」「それをどの順番で文章にするのか」という過程を一つずつ整理する

このように「答えに至るまでの過程」を重視しなければなりません。偶然正解した一問よりも、根拠を持って考えた末に間違えた一問のほうが、その後の成長につながります。

小論文・論述問題の添削指導が受けられる

大学受験の国語対策において、家庭学習により対応しづらいのが小論文や論述問題です。

記述問題集には模範解答が掲載されていますが、自分の答案と模範解答が少し違ったときに、「この表現でも正解なのか」「言いたいことは合っているが、この書き方で伝わるのか」を自分だけで判断するのは用意ではありません。

特に注意したいのが、模範解答を読んで「なるほど」と納得して終わる勉強です。模範解答を理解できることと、自分で同じレベルの答案を作れることはまったく別物といえます。

そのため、記述力を伸ばすためには、自力で書き上げた後、その答案について、

・問われていることに答えているか
・根拠が不足していないか
・論理が飛躍していないか
・言葉の使い方は適切か

といった点を確認してもらえる相手がいたほうが良いでしょう。その際、頼りになるのが、小論文の添削指導実績を豊富に持つ学習塾です。

志望校に合わせた対策ができる

同じ「大学受験の国語」であっても、必要な対策は志望校によって異なります。

選択肢中心なのか、記述問題が多いのか。現代文の比重が高いのか、古文・漢文まで含めて安定した得点が必要なのか。学部によっても求められる力は変わります。

そのため、高校3年生になってからは、志望校の出題傾向を踏まえて対策することが重要です。

ただし、ここで注意したいのが、志望校の対策を「過去問だけ」にしないことです。「この大学では傍線部の近くに答えがある」「このタイプの問題ではこの解法を使う」といったパターンだけを覚えても、文章が変われば対応できません。

過去問はあくまで、現在の国語力を本番の形式で発揮するための練習です。

まず基礎となる読解力や記述力を育てたうえで、「この大学ではどの力が、どのような形で問われるのか」を確認する。この順序で取り組むことで、過去問演習の成果が本番で発揮しやすくなるでしょう。

塾に行かずに国語力を伸ばすための勉強法

大学受験の国語対策は、すべて塾で行う必要はありません。むしろ、単語や文法の暗記まで授業時間に頼っていると、限られた時間を効率的に使えなくなります。

大切なのは、自分でできることと、人に見てもらうべきことを分けることです。

語彙力強化は自主学習でも可能

現代文、古文、漢文いずれにせよ、制限時間内で正確に読むためには語彙力が欠かせません。例えば、評論文では「相対化」「恣意的」「アイデンティティ」といった抽象的な言葉が頻出します。古文では、「くちをし」「いたづらに」などの表現をよく見かけるでしょう。

こうした言葉の意味が曖昧なままでは、設問を確認していく以前に、内容自体を正確に理解できません。そのため、語彙力は日頃から養っておく必要がありますが、ここで単に「単語帳の意味を丸暗記する」だけでは、数日後には忘れてしまったり、他の言葉の意味と混同してしまうこともあるでしょう。

それを避けるには、知らない単語の意味を学んだ直後に、自分の言葉で説明したり、早速自分が書く文章のなかに取り入れてみることが大切です。

志高塾では、こうして「知っている言葉」のなかから「使える言葉」を増やしていくことで、たとえ本番で初めて知る表現があったとしても、前後の文脈から推察できる力を培っていきます。

読解練習は教材選びが重要

読解力を伸ばすには、志望校の過去問を何冊も解けばよいわけではありません。現在の実力に合わない教材に取り組むと、文章を理解するのではなく、ただ模範解答を確認する作業になりやすいからです。

特に国語が苦手な受験生は、まずは一度自分が難なく理解できる題材を振り返り、そこで「筆者が何について話しているのか」「具体例は何を説明するために出てきたのか」といったことを丁寧に確認するほうが効果的でしょう。

受験生だからといって、必ず高校3年生向けの難問から始める必要はありません。現在の読解力に穴があるのであれば、その地点まで戻ることは遠回りではなく、むしろその後の成長を後押しするために必要なステップです。

大学受験の国語対策で塾を選ぶときのポイント

大学受験のための国語対策塾を選ぶ際は、合格実績や授業時間だけではなく、「授業の中でどんな指導をしているのか」を確認しましょう。

記述・論述の添削指導があるか確認する

大学受験の国語対策で塾を利用するのであれば、記述・論述の添削があるかは確認しておきたいポイントです。

特に、当初の答案に関する問題点を指摘し、なぜ直す必要があるのか説明した後にもう一度書き直す、というような対話中心の指導をしてくれるかを見てください。

講師が模範解答を解説するだけでは、自力で書く力は十分に鍛えられず、「分かった気になってしまう」というリスクがあるからです。

志望校の出題傾向に対応しているか

大学受験において、志望校の出題傾向に合わせた対策は欠かせません。志望校の過去問を徹底的に分析し、記述量の多さや特有の出題形式に対して、戦略的かつ具体的な指導ができるかどうかは、塾を見極める重要なポイントになります。

一方で、「〇〇大学専門の受験対策」や「〇〇学部特化」という指導を謳っている学習塾は、慎重に検討したほうが良い場合もあります。実際にその大学や学部を目指している際には魅力的に映るかもしれませんが、それだけで即決してしまわないように注意しましょう。その理由は以下の2点です。

①入試傾向の変化に脆い:過去の出題傾向に基づくテクニックでは、本番の出題形式が少し変わった瞬間にまったく太刀打ちできなくなるリスクがある。

②併願校への応用が効かない:大学が変われば通用しなくなる局所的な解き方では、志望校を変更する際に一から対策を始めなければならない。

志高塾が最も大切にしているのは、大学や出題形式が変わっても決して揺るがない「本質的な国語力」を土台からしっかりと育てることです。そのため、当塾では長く通っている生徒でも、志望校の過去問演習は入試の3~6か月前まで控え、それ以前は他校の問題や当塾で用意している教材に取り組みます。

初見でどのような文章が来ても着実に読み進められる実力を養う。その盤石な土台の上に立って初めて、志望校特有の形式に合わせた対策が最大限の効果を発揮します。

国語塾に通い始めるタイミングはいつがベスト?

大学受験の国語対策は、いつ始めるのがよいのかというお悩みは、当塾でもよく聞く相談ですが、結論「全員が高校1年生から塾へ通うべき」というわけではありません。

重要なのは、現在どこにつまずいているのかと、志望校までに必要な力との差を確認しておくことです。

高校1・2年生から始めるメリット

高校1・2年生という早期から国語力を鍛え始める最大のメリットは、受験本番でブレない「揺るぎない基礎」をじっくりと構築できる時間的な余裕にあります。

受験直前の時期はどうしても目先の志望校対策に追われがちですが、時間にゆとりのある高校1・2年生のうちであれば、出題形式にとらわれないトレーニングが可能です。

例えば、志高塾の場合、高校1・2年生でも入塾当初は4コマ・8コマ漫画の要約から取り組み始めます。その後、中学受験生向けの読解問題や資料読解問題などを通して「自分が知っていること・知らないこと」を自覚し、「自分の考え」を練ることに時間を費やすことも少なくありません。

ここで培った本質的な力は、単に国語の成績を伸ばすだけでなく、他教科の問題文を正しく読み解く力や、小論文・面接試験での自己表現力へと昇華していきます。

高校3年生からでも間に合う?

高校3年生になってから塾で国語対策を始める場合でも、勿論できることはあります。ただし、残された時間が限られているため、すべてを一から学ぶのは効率的ではありません。

高校3年生の場合、まずは体験授業や初回の授業で志望校やこれまでの模試を確認してもらうのが良いでしょう。そこで、

・文章そのものを読むのに時間がかかっているのか
・設問の意図を読み違えていることが多いのか
・何を記述すべきかイメージできず手が止まってしまうのか

など明らかになった課題の優先順位を決めていくことで、合格への道筋が見えてきます。

なお、志高塾では、

・古文単語が覚えられていないのであれば、自習時間を使って集中的に覚える
・現代文の読解であまりにも背景知識が足りていないのであれば、関連する本を読んでみる

というように、授業時間以外のサポートも可能です。とりあえず問題集をたくさん解くのではなく、受験生だからこそ、多少時間がかかったとしても大きな課題の克服や自分に足りていないものを自覚することを優先したほうが良いでしょう。

大学受験の国語対策は塾と自習の組み合わせが鍵

大学受験の国語対策において、「塾に行けば成績が上がる」「独学では国語は伸びない」と単純に考える必要はありません。

学習塾を利用するのであれば、問題をたくさん解かせてもらう場所としてではなく、自分では気づけない解き方の癖を知り、それを「思考力」に育てていく場所として活用するとよいでしょう。

そして、大学受験の国語対策で念頭におくべきは「合格するための国語力」と「その先で役立つ国語力」を分けて考えすぎないことです。大学に進学すれば、レポートを書いたり、自分の考えを他者に説明したりする機会が増えていきます。その先の仕事や社会生活でも、情報を読み取り、整理し、言葉で伝える力は必要です。

志高塾が目指しているのは、受験に打ち勝つテクニックを定着させることではありません。作文を通して考える力を育て、その力を読解によってさらに鍛え、受験にも将来にも役立つものにしていくことです。

無料の体験授業では、お子さまに要約作文に取り組んでもらい、保護者の方には今後の学習方針について伺わせていただきますので、ご希望の方はぜひ下記よりお問い合わせください。

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2026.07.26【高校受験】国語塾が教える読解問題の解き方とは?中学生の間に対策するメリットも解説

「一生懸命勉強させているのに、国語だけ成績が上がらない」

「長文読解に時間がかかりすぎて、最後まで解ききれない」

お子さまの国語の成績について、このようなお悩みを抱えていませんか。数学や英語であれば、公式や単語を覚えることで得点につながりやすい一方、国語は「何をどう勉強すればよいのかわからない」という声をよく耳にする教科です。

しかし、国語の得点はセンスやその時点で備わっている語彙力だけで決まるものではなく、正しい解き方を身につけることで着実に伸ばすことができます。

そこで今回は、国語・作文中心の個別指導を行う志高塾が実践している読解問題の解き方と、高校受験対策として国語塾を選ぶ際に押さえておきたいポイントを解説します。

なぜ中学以降、国語の成績は上がりにくいのか?

「小学生の頃はそれなりに得点できていたのに、中学生になってから国語の成績が伸び悩んでいる」という声は少なくありません。まずは、その理由について説明します。

小学校までは直感的に解けてしまっていたから

小学生までの国語は、文章量も内容も比較的シンプルで、なんとなく読んでいるだけでも正解にたどり着けることがしばしばあります。しかし中学生になると、長文読解の文字量が一気に増え、扱われるテーマも抽象的で複雑なものへと変化していきます。

一般社団法人 日本速読解力協会が行った調査によると、2025年に実施された公立高校入試の国語の文字数は、全国平均で約9,480文字。平均試験時間は約50分で、仮に解く時間を30分確保しようとすると、20分で読み切るには、1分間に約474文字読む必要があると示されています。

それにもかかわらず、小学生の頃とほとんど変わらないスピードで読み、同じ感覚で各設問を解こうとしてしまうと、当然時間は足りません。けれども焦って読み進めてしまうと、正答率は不安定になります。つまり、このように「なんとなく解けていた」状態から抜け出せていないことが、成績が伸び悩む大きな原因のひとつなのです。

そもそも正しい「勉強法」がわからないから

英単語や数学の公式、歴史などは、覚えれば覚えるほど得点に直結しやすいものです。しかし国語は、漢字や語句の意味を答える問題を除けば、「暗記したことがそのまま点数につながる」教科ではないため、何を勉強すればよいのか掴みにくいでしょう。

とはいえ、出題される文章は毎回変わっても、読解の基礎となる力さえしっかり固まっていれば、初めて読む文章にも十分対応できます。大切なのは、文章ごとの対策ではなく、どんな文章にも通用する「読み方・解き方の型」を身につけることです。

読書の時間が減るから

中学生になると授業時間が長くなるだけでなく、部活動や課外活動も活発になり、日常的に本を読む時間は減っていく家庭も多いでしょう。実際、全国学校図書館協議会が2025年に行った「学校読書調査」の結果では、1か月間に読んだ本が0冊の中学生の割合は24.2%を記録しています。小学生の場合、同じ回答をした割合は9.6%であるものの、中学生になると、およそ4人に1人が1カ月間まったく本を読まなくなるのです。

このように読書の時間が十分にとれていないことも、国語の成績に影響します。読書量が減ると、日々インプットする言葉の数や種類も少なくなり、思考の材料となる語彙が不足しがちになります。そして、速く読む力や語彙力さえあれば十分に対応できたはずの問題にも、太刀打ちできなくなってしまうのです。

【国語塾直伝】高校受験で得点につながる読解問題の解き方

ここからは、志高塾が生徒に対して徹底している、読解問題の具体的な解き方を紹介します。いずれの解き方も家庭でも再現できるため、ぜひ実践してください。

①【抜き出し問題】文字数を頼りにせず、答えを自力で考えてから探す

お子さまの解答用紙を確認した際、「本文中から8字で抜き出しなさい」といった問題で、8字になりそうな箇所を手当たり次第に探しているような様子はありませんか。

確かに、文字数だけを手がかりに本文を探しても、正解できることはあります。しかし、そのような形で正答しても、文章を読み取る力が身についたとはいえません。文章や設問が変われば、同じ方法が通用しなくなるからです。

抜き出し問題で、最初に考えるべきなのは、文字数ではなく「どのような内容が答えになるのか」です。考える順序は、次のような流れになります。

  1. 問われていることを理解する
  2. 答えの内容を想定する
  3. 想定したことが述べられている箇所を本文から探す
  4. 文字数や抜き出し方を確認する

たとえば、登場人物が悲しんだ理由を問われているのであれば、まずは「何が起きたために悲しんだのか」を自分なりに説明します。そのうえで、その内容に当てはまる表現を本文から探し、最後に文字数を確認します。

すぐに正解を見つけられなくても、答えの内容を正しく想定できていれば、実力が大きく不足しているわけではありません。

②【選択肢問題】その選択肢を消去できる「根拠」を説明する

一般的に、4つの選択肢から当てはまるものを1つ選択する問題では、正解を確認するだけで答え合わせを終えてしまいがちです。しかし、選択問題で本当に確認したいのは、「どれが正解なのか」だけではありません。「なぜ、ほかの3つは正解にならないのか」を本文に基づいて説明できるかどうかが重要です。

そのために、まずは、明らかに本文と合わない選択肢を2つ消去してみましょう。その際も、「何となく違う」ではなく、次のように具体的な説明ができるようにします。

【消去する際の理由】
例①:本文には書かれていない内容が加えられている

例②:本文に書かれているものの設問とは無関係の情報

例③:登場人物の気持ちが悲観的ではなく楽観的に描かれている

そして、最後に残った2つの選択肢については、それぞれの内容と本文の記述を丁寧に照らし合わせます。つまり、選択問題では、正解したかどうかだけで実力を判断することはできません。大切なのは、正解を当てることではなく、誤りを根拠を持って指摘できることです。

③【記述問題】本文の引用ではなく「自分の言葉」で書く癖をつける

記述問題には、本文中の言葉を組み合わせれば解答を作れるものもあります。ただし、普段から本文の一部をそのまま写すだけの演習を繰り返している場合は注意してください。

なぜなら、このような記述問題は、文章の内容を十分に理解していなくても、該当しそうな部分をつなぎ合わせることで、形だけの解答を作れてしまうからです。そこで、志高塾では、本文の言葉を使えば記述できる問題であっても、まずは内容を自分の言葉で説明するよう指導しています。

もちろん、実際の入試では「本文中の言葉を使って書きなさい」といった設問もあるため、本文の表現を使うこと自体が悪いわけではありません。しかし、記述に必要な理解力と表現力は、文章を一度自分の中で消化し、再び自分の言葉で説明し直すという過程によって育つのです。

高校受験前に国語力を鍛えるべきメリット

高校受験前に国語力を鍛えておくことは、入試本番だけでなく、さまざまな面で役立ちます。ここからは、そのメリットを知っていきましょう。

①他教科の得点も底上げされる

高校入試では国語以外の教科でも文章や資料を読み取る力が求められます。

たとえば、数学の文章題、理科の実験問題、社会の資料読解問題などを目の前にした際に、知識や計算力があっても、問題文の条件を読み落としたり、「何を答えるべきか」を取り違えたりすれば得点にはつながりません。

しかし、ここで国語力があれば、設問の条件を正確に捉えたり、解答する上で必要な情報と不要な情報を分けたりすることが容易になり、全教科の底上げを図ることが可能になるのです。

②記述・作文問題の配点が高い入試で有利になる

公立高校入試の出題形式は、都道府県によって異なるものの、学校や選抜方式によっては作文や小論文が課されることもあるでしょう。このような試験科目では、漢字や語句の意味など知識を覚えているだけでは周囲と差がつきません。問われていることの条件に合わせて内容を整理し、採点者に伝わる形で文章にする力が必要です。

また、記述・作文問題は部分点が設けられている場合も多いため、ただ単に文字数を補おうと必死になるのではなく、「与えられた文字数でいくつの要素を述べられるか」「絶対に書いておかなければならないことは何か」を意識できるようになることも欠かせません。この対応力は、日頃から記述問題に取り組み、自分の考えを筋道立てて書く習慣を身につけておくことで徐々に磨かれていきます。

③大学受験対策にも活きる

小学校、中学校、高校と学年が上がるにつれて、扱う教材の内容は年々複雑になっていきます。特に国語は、算数や理科のように単元ごとの得意・不得意が分かれにくいからこそ、小学生・中学生の段階で学んでおくべき内容につまずいたまま進んでしまうと、大学受験の段階で大きな壁にぶつかってしまいます。高校に進学すると、教科書や問題文で扱われる内容がさらに抽象的になるからです。

また、大学受験では国語だけでなく、英語長文、数学の条件整理、社会の論述、理科の考察問題などでも、高度な読解力や表現力が求められます。裏を返せば、高校受験の時点で小学生の学習内容まで含めてしっかり振り返りができていれば、高校で新たに学ぶ内容への理解度も高まり、大学受験対策にもスムーズに移行できます。

志高塾では、受験に役立つ力と、将来に通用する力を別々のものとは捉えていません。作文によって言葉を使って考える基礎をつくり、読解問題によってその力をさらに鍛える。そこで身についた力が、高校・大学受験にも、その先の学びにもつながっていくのです。

高校受験対策の国語塾を探す際のポイント

高校受験における国語の重要性を理解したうえで、実際に国語塾を選ぶ際には、どのような点に注目すればよいのでしょうか。最後にそのポイントをお伝えします。

読解問題・記述問題・古文・漢文・作文すべてに対応しているか

高校入試の国語では、現代文の読解問題や記述問題に加え、古文、漢文・漢詩、文法、漢字・語句などが出題されることがあります。出題内容は都道府県や学校によって異なるため、まずは志望校の過去問や募集要項を確認しましょう。

そのうえで、国語塾を選ぶ際には、単に模試の点数を伸ばそうとするのではなく、「子どもが今必要としている対策」に対応できる指導かどうかを見極める必要があります。特に確認したいのは、複数の教材や過去の合格者の情報を用意しているかではなく、現時点で我が子が伸び悩んでいる部分とその原因を説明してもらえるかという点です。

子どもの課題を根本的に解決してくれそうか

現在の読み方や解き方を十分に確認しないまま、すぐに志望校の過去問対策だけを提案する塾には注意したほうがよいでしょう。なぜなら、同じ「国語が苦手」という子でも、課題は次のようにそれぞれ異なるからです。

・設問で何を聞かれているか理解できていない

・根拠を探さず感覚で答えている

・文章を読み進める速度が遅い

・語彙が不足しており、細かな意味の違いを判断できない

国語の受験対策で、必要なのは、お子さまが何につまずいているのかを具体的に見極め、その課題に合った指導を行うことです。

そこで、志高塾では、講師が一方的に答えを教えるのではなく、質問を重ねながら子ども自身の言葉を引き出すことを重視しています。

在籍生徒の傾向や通塾年数

塾を選ぶ際は、どの学年の生徒が多いのかだけでなく、在籍している生徒がどのくらいの期間通っているのかも確認しましょう。

国語力は、短期間で知識を覚えるだけでは身につきにくい力です。そのため、長く通っている生徒がいるか、中学生から高校生になっても継続している生徒がいるかは、塾の指導方針を知る一つの材料になります。また、中学生・高校生どちらも在籍する教室では、年上の生徒の取り組み方や進路選択から良い影響を受ける可能性もあるでしょう。

また、志高塾では、小学生から高校生までを対象とし、生徒の学年だけで一律に内容を決めるのではなく、基礎を固める必要があれば中高生でも小学生と同じように要約作文から始めます。「中学3年生だから過去問」「高校生だから共通テスト対策」と決めつけるのではなく、現在の実力に応じて必要なカリキュラムに戻れるかどうかも、塾選びの重要なポイントです。

中学生が通える国語塾をお探しの場合は志高塾へ

今回ご紹介したように国語の入試問題は、抜き出し・選択・記述問題それぞれに「正しい解き方」があり、それを一つひとつ身につけていくことで、着実に得点へ結びついていきます。とはいえ、ご家庭でお子さまの解答理由を毎回確認し、適切な問いを投げかけながら指導を続けることは容易ではないでしょう。

志高塾では小学1年生から高校3年生まで、その子の課題に合わせた指導を行い、高校受験対策はもちろん、将来にも役立つ「本質的な国語力」の定着を目指しています。

無料の体験授業では、お子さまに要約作文に取り組んでもらい、保護者の方には「問題集を繰り返しているのに成績が伸びない」「記述問題になると手が止まってしまう」などお悩みや今後の学習方針について伺わせていただきますので、ご希望の方はぜひ下記よりお問い合わせください。

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2026.06.17オンラインで学べる国語塾はどう比較する?子どもに合う教室を見極めるための基準

オンライン授業に対応した国語塾を探す際、どんな観点で比較をしていますか?料金や合格実績だけで判断すると、我が子に合わない塾を選んでしまうリスクがあります。

大切なのは、現状の課題とそれを克服するための指導を受けられるかどうかです。

そこで今回の記事では、オンラインで学べる国語塾を選ぶ前に気を付けておくべき点や見落としがちな注意点を解説します。

オンラインで学べる国語塾を比較する前に整理しておくこと

オンライン授業を行う国語塾を比較する前に、まず家庭内で確認しておきたいのは「なぜ国語を教えてもらいたいのか」という目的です。

国語は算数や英語のように、単元ごとの得意不得意が見えにくいため、「なんとなく苦手」といった状態のまま塾を探すと、比較の軸が曖昧になります。

まずは「国語の何に困っているのか」を整理する

オンラインで学べる国語塾には、読解指導に力をいれている教室、作文や記述添削を重視する教室、帰国子女受験の対策を中心に行う塾など、さまざまな特徴があります。だからこそ、比較検討する際には、先に子どもが国語の何につまづいているのかを具体的に整理することが大切です。

そこで、まず保護者の方は、直近のテストや模試、学校のノート、作文などを見返し、「読む」「考える」「書く」のどれが課題かを一度確認してみてください。文章を読むこと自体に時間がかかるのか、設問の意味を取り違えるのか、選択肢で迷いやすいのか、記述問題で自分の考えを書けないのかによって、必要な指導は変わります。これらすべてを「読解力不足」とまとめてしまうと、必要な学習の優先度が見えにくくなるでしょう。

また、国語が苦手な子の中には、語彙が不足している場合や、本人は内容を理解できていても答案にそれを記述する力が追いついていないケースもよくあります。国語塾を選ぶ際には、こうしたその子の現状を丁寧に把握してくれるかどうかもチェックしておきましょう。

急ぎの受験対策か、国語力そのものの育成か

国語塾を比較する際には、急ぎの受験対策を求めているのか、それとも長期的な視点で国語力を養いたいのかを分けて考える必要もあります。

受験が近い場合は、志望校の出題傾向に合わせた演習、過去問対策、記述の仕方など、得点に直結する学習が必要です。一方で、まだ受験まで時間がある場合や、海外滞在中で将来的に帰国子女入試を検討している場合は、まず要約や自分の言葉で説明する練習、読解の基礎問題を積み上げるほうがその後の日常生活に活きます。

どちらが良い悪いという話ではなく、大切なのは、目的に合った指導内容を選ぶことです。各教室のホームページや体験授業で「どの学年を中心にしているのか」「受験対策にも対応しているのか」を確認しつつ、子どもの現状と目的が整理できていれば、塾選びの判断軸がぶれにくくなります。

オンラインで学べる国語塾を比較する際の5つのポイント

オンライン対応の国語塾を比較するうえで見るべきポイントは、料金や授業時間だけではありません。どのような指導方針で授業を行っているのか、子どもの発言をどう扱うのかなど、ここからは、国語塾のオンライン授業を比較するときに確認しすべき5つの基準を紹介します。

1. 国語専門塾か、総合塾の国語コースか

オンライン授業を行う国語塾を比較する際、まず確認したいのが「国語専門の塾なのか」「総合塾の中にある国語コースなのか」という点です。

総合塾には、複数教科をまとめて相談できる良さがあります。受験全体の学習計画を立てやすく、算数や英語とのバランスを見ながら学習を進められる点もメリットです。一方で、国語専門塾のオンライン授業は、読解や記述、作文、小論文など、その子の表現力を伸ばすために必要な指導を優先して行える傾向にあります。

国語は、単に問題を解いて丸つけをすれば伸びる教科ではありません。文章のどこに注目するのか、筆者の主張をどう捉えるのか、自分の考えをどのように表現するのかといった思考力を問う指導が、本質的な成長を促します。そのため、国語に特化した指導経験が豊富かどうかは、国語塾を比較するうえで大切な判断材料になるでしょう。

2. 問題の解き方だけでなく、背景まで教えているか

国語塾を比較するときに重要なのが、読解問題の解き方だけでなく、「考え方」まで指導しているかどうかです。もちろん、設問の読み方や選択肢の消し方、本文から根拠を探すことは大切ですが、そのようなテクニックだけでは初めて読む文章に対応できないことがあります。

どのような文章にも対応できる思考力を身につけるには、第一に文章で扱われているテーマに関して、自分の言葉を用いて説明する練習が必要です。例えば、物語文であればどのような描写から心情の変化が読み取れるのか、説明文であればこの具体例で何を示したいのかなど、考えを巡らせる点は無数にあります。

そして、このように洞察していくことを繰り返す中で、「なぜその答えになるのか」を子ども自身が説明できるようになると、読解の精度は徐々に上がっていきます。逆に、国語の成績が安定しない子は、与えられた文章を表面的に受け取って答えてしまうことで、答えから遠のいてしまうリスクがあるのです。

3. 子どもの発言や思考を引き出す授業か

オンライン授業に対応した国語塾では、画面越しの授業だからこそ、子どもがどれだけ発言できるかが重要です。講師が一方的に説明し続ける形式の授業では、子どもが集中力を維持しづらい上に、本当に理解できているのかが見えにくくなります。

国語は、頭の中で考えたことを言葉にすることで理解が深まる教科です。そのため、塾を比較するときは、子どもの発言や思考を引き出す授業設計になっているかを確認する必要があります。

たとえば、当塾では「この場面で人物はどう感じていると思う?」「なぜそう思ったの?」「本文のどこを見たら分かる?」といった問いかけを行うことで、子どもが自分なりの考えを整理しながら答えに到達する経験を積めるように導いていきます。最初はうまく言葉が出なかったとしても、講師が適宜言葉を補いながら考えることを促すことで、少しずつ語彙力や表現力を伸ばします。

特に、国語に苦手意識がある子は、自分の答えに自信が持てず、発言を極力避けようとすることがありますが、そのような子に対しても否定から入らず、考える時間自体を与えることで、意欲的に通い続けられるようになるケースも珍しくありません。

4. 学校の課題や家庭学習に対するサポートがあるか

国語塾のオンライン授業を比較する際は、授業時間だけでなく、宿題や学校から出される課題へのアドバイスを受けられるかどうかも確認しましょう。

国語力は、週1回の授業だけですぐに身につくものではありません。授業で学んだ読み方や考え方を、自宅での読書や学校課題の作文などに生かしていくことで、少しずつ定着していきます。そのため、その塾が授業以外の学習時間をどう捉えているかは非常に重要です。

特にオンライン授業は、通塾の移動時間がない分、家庭での学習リズムを作りやすい反面、子ども任せにすると自律性が身につかない可能性もあります。そのため、教室を決める前には希望に応じて宿題を出してもらえるか、保護者に授業の様子を共有してくれるかを確認しておくと安心です。

ただし、家庭学習のサポートにおいては、その内容が子どもの課題に合っているかも考慮しなくてはなりません。読解が苦手な子にただ多くの問題を解かせるだけでは、同じ間違いを繰り返すだけになり、勉強そのものが楽しくなくなってしまうリスクもあるからです。

5. 料金だけでなく振替対応や面談の有無もチェック

塾を比較する際、授業料金はもちろんしっかりと見ておくべき要素です。しかし、月謝だけを見て安い高いを判断すると、実際の指導内容に満足できなくなってしまうリスクもあります。

例えば、同じ月謝・授業時間でも、保護者面談の有無、教材費、振替を希望した場合の対応など受けられるサポートの内容はさまざまです。特に保護者面談の有無は、家庭での我が子との関わり方を考える上でも重要になるため、対応可能な教室を選ぶほうが良いでしょう。

また、部活動や課外活動に専念している子どもの場合は、振替希望に柔軟に対応してもらえる教室がおすすめです。振替ではなく次回に持ち越す形式の場合は、学習した内容の定着に時間が掛かりやすいため、注意が必要です。

オンライン対応の国語塾の比較で見落としやすい注意点

オンライン授業に対応する国語塾を比較するとき、多くの保護者が気にするのは、費用、合格実績、授業形式、講師の経歴です。ただし、それだけで判断すると、子どもとの相性や長期的に通う場合のメリットを見落としてしまうことがあります。

「有名講師」や「合格実績」だけで選ばない

オンライン授業を行う国語塾を比較する際、「有名大学出身の講師がいる」「難関校への合格実績がある」といった情報は目に留まりやすいかもしれません。しかし、それだけで我が子の課題克服に適していると判断するのはやや危険です。特に合格実績は、在籍生の学力層や受講科目、受講期間によっても見え方が大きく変わります。

また、「比較的規模の大きい塾のほうが過去の生徒の情報が多く、我が子に合ったアドバイスがもらえる」というイメージもあるかもしれませんが、基本的に受験対策は過去問をもとにその子自身の課題を見ながら行います。つまり、過去の合格者数などは、今後受験する生徒にとって必ずしも役に立つものではありません。特に、文章を読むことに苦手意識が強い子や、自分の考えを言葉にすることに抵抗がある子には、対話を重ねながら理解度を確認してくれる指導が必要になります。

つまり、塾を比較する際には、数値で測れる実績だけでなく、「どんな生徒をどうやって伸ばしてきたのか」を見ることが大切です。そのため、体験授業や面談では、子ども本人とどれだけ深く向き合ってくれるかを確認しましょう。

映像授業と個別指導では伸びる速度が異なる

一般的にオンライン授業は、映像授業型、集団授業型、個別指導型のような形式に分かれます。比較する際には、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。

映像授業や集団授業は料金が比較的抑えやすく、基礎知識の確認や古文・漢文のような解説を聞いて理解する分野にはちょうど良いでしょう。映像授業は、時間や場所に縛られにくく、自分のペースで学べるという利点もあります。

一方で、読解・記述問題への苦手意識がある子や、小論文をどう書くべきかが分からない子には、個別指導のほうがおすすめです。ただし、個別指導であっても、講師が答えを説明するだけでは十分ではありません。子どもが自分で考え、説明し、考え直す時間があるかが重要です。どこで読み違えたのか、なぜそのように書いたのか、どこで手が止まったのかを確認することで、子ども自身が課題を自覚できるようになるでしょう。

子ども本人が納得して続けられるかも重要

国語塾を比較する際は、子ども本人が納得して通えるかどうかも見逃せないポイントです。国語は正解を覚えるだけでなく、自分の考えを言葉にしたり、間違いの理由を振り返ったりする時間が気づきにつながるため、授業に対して強い抵抗感がある状態では、十分な学びを得づらくなります。

特にオンライン授業は自宅で受けるため、集中できる環境づくりと本人の意欲が大切です。講師の説明が分かりやすいか、質問しやすい雰囲気があるか、授業後に少しでも「できた」「面白かった」と感じられるかを確認しましょう。特に、体験授業の後には、保護者が感想を推し量るのではなく、子ども自身に「話しやすかったか」「考える時間は足りたか」と聞いてみることをおすすめします。

もちろん、国語が苦手な子は最初から前向きに通えるとは限りません。しかし、ここで大切なのは、できないことを責めるのではなく、少しずつ言葉にしようとする経験を積める学習環境かどうかです。

体験授業で確認すべきチェックリスト

国語塾のオンライン授業を比較する際には、体験授業が大きな判断材料になります。授業後は、楽しかったかどうかだけでなく、次のようなポイントを振り返っておきましょう。

子どもが過ごす環境や生活に関する問いかけがあるか

国語のつまずきは、テストの点数だけでは分かりません。読書習慣、宿題への向き合い方、会話の中での語彙、学校でのノートの取り方など、日常の中に課題克服へのヒントがあることがほとんどです。

そのため、国語塾の体験授業では、いきなり問題演習に入るのではなく、学校生活や家庭学習の様子など子どもが普段過ごしている環境に関する問いかけがあるかを確認してください。特に、海外から国語のオンライン授業を受ける場合は、このようなやりとりが日本の文化、価値観に触れるきっかけになります。

例えば、読解問題で集中が続かない子の場合、内容が難しいだけでなく、そもそも読書習慣がない分、文章を読むことに時間が掛かっていることがよくあります。また、記述問題が苦手な子も、自分が興味のある話題になると考えをスラスラと述べるケースがあります。塾がこうした背景まで見ようとしているかどうかは、比較のうえで大きな判断材料になるでしょう。

一方的に間違いを直す形式になっていないか

オンライン授業の体験時には、間違った問題への向き合い方にも注目してみましょう。

国語の授業では、答えが違っていたときに、すぐ正解を教えることは得策ではありません。なぜその答えを選んだのか、本文のどこを見て考えたのか、どの言葉で迷ったのかを確認することで、子どもの読み方の傾向が見えてきます。

一方的に間違いを直す授業の場合、子どもはその場では分かった気になるかもしれません。しかし、自分の考え方を振り返る機会が少ないため、次に似た問題が出たときに同じ間違いをするリスクが十分残っています。

また、子どもが答えに詰まったときの対応も大切です。すぐに講師が答えを急かすのではなく、考えるきっかけになりそうなヒントを出しているか。子どもの言葉を受け止めたうえで、より伝わりやすい表現を一緒に模索しているか。このような点を見ることで、その国語塾が本当に思考力や記述力を育てる授業をしているかを判断できます。

トラブル時の対応が事前に案内されているか

オンライン授業を行う国語塾を比較する際、学習内容と同じくらい確認しておきたいのが、トラブル時の対応です。どれだけ指導内容が良くても、運営面で不明点が多いと、保護者の負担が大きくなってしまいます。

オンライン授業では、通信が不安定になる、音声が聞こえにくい、カメラが映らない、教材のファイルが開けないといった問題が起こることがあります。こうした場合に、どこへ連絡すればよいのか、授業時間はどう扱われるのか、振替が可能なのかが事前に案内されていると安心です。

特に小学生や中学生の場合、授業中に機器の問題が起きると、子どもだけでは対応できないケースもあります。しかし、保護者が毎回そばにいられるとは限らないため、操作方法が分かりやすく、困ったときの連絡先が明確な塾を選ぶほうが無難です。体験授業の前後で、接続テストや教材の準備についての丁寧な説明があるかも見ておきましょう。

通塾生・親御様・卒業生の声

ここからは、実際に志高塾のオンライン授業を受講している通塾生やその親御様の声をご紹介します。実際に生徒が学んでいる内容や各ご家庭の様子を知るきっかけとして、ぜひ参考にしてください。 

【フランス在住】Mさんの親御様

現在パリに住んでおり、中学2年生と小学校5年生の息子たちがオンラインで志高塾にお世話になっています。

志高塾に通い始めたきっかけは、当時小学校3年生だった長男の国語力を伸ばす必要があると考えたからです。長男は3歳から8歳までの5年間、幼稚園・小学校ともに日本人が一人もいないアメリカ南部の地方都市で育ちました。週に1度、土曜日に車で片道1時間かけて通う日本人補習校が、唯一の日本語を学ぶ場でした。まだ低学年だったこともあり、日本語補習校での勉強はそれほど苦労はしていなかったと思います。

しかしながら、5年間のアメリカ生活を終えて帰国すると、一見問題のないように見えていた国語力が、実は十分に育っていなかったことに気づく場面が増えていきました。国語はもちろん、公立小学校の教科書に載っている算数の文章題の意味が理解できない。勉強面だけでなく、学校生活において「伝えたいことが相手に伝わらない」。私自身も息子の説明が理解できないことが多々ありました。学力だけならまだしも、家族や友人、周りの人とのコミュニケーションが円滑にとれないことに強い危機感を持ちました。

そんな焦りと苛立ちを抱えながら国語の塾を探す中、志高塾のホームページを見つけ「単なる科目としての国語力だけではなく、自分の考えていることを正しい言葉で人に伝える力」が養える場を見つけることができ、とてもホッとしたのを覚えています。

志高塾では主に作文に取り組み、長期休暇の際には国語に加えて算数を受講。また、中学受験時にはすべての科目をお任せすることとなりました。受験直前にフランスへの転勤が決まったため、受験を最後までやり抜くことはできませんでしたが、志高塾の国語以外の教科についても「自分の頭で考える」ことを徹底する指導のおかげで、受験勉強に費やした時間は無駄になるどころか、むしろ大きな糧として今も残っています。

現在はフランスに滞在し、英語とフランス語のバイリンガル校に通っています。学校では兄弟共々、自分の意見を話す、あるいは書くということが日々求められます。語学の壁はありつつも、息子たちが「話す内容」や「書く内容」そのものに困っている姿を見たことがありません。これは、志高塾で長らく思考力を鍛えてきたからではないかと感じています。また、息子たち自身も「文章の構成や接続詞の使い方とか、英語であっても志高塾で学んだことが役立っている」と常々申しております。

息子たちの通う学校は、通っている生徒だけでなく教職員の方々も含め、生まれ育った国も家庭で話す言語も、価値観も異なる環境です。そのような環境の中で過ごしていると、対人面において良くも悪くも誤解が生じることは避けられません。それを一喜一憂せず、平和的に解決していくために必要なことこそ、「自分の考えや立場を論理的に、相手が理解しやすいように伝えること」です。志高塾での授業は、まさにこうした学校生活でも今とても役立っていると実感しています。もともとは国語力の向上が目的で通い始めた志高塾ですが、このように海外生活にも活きてくるとは思いもしなかったことです。

子どもたちの今後の進路の選択肢については、もちろん共に模索しますが、最終的には自分たちで決めていってほしいと考えています。なぜなら、親がこうと伝えて納得する子どもたちではなく、良い意味でお手上げ状態だからです。私自身が帰国子女として育ち、夫も学生時代を海外で過ごしておりますが、海外も日本もそれぞれ一長一短だと感じています。ただ、一つだけ常に願っていることは、これからの人生において「できる限り多くの人との関わり合いの中で」たくさんのことを学び、視野を広げて自分自身や周囲に還元してほしい、ということです。そのためにも、常に「自分がどういう人間で、どういう考えを持っているのか、どのように生きていきたいのか」を、自分の頭でしっかりと深く考え、真剣に人生を歩んでいってほしいと思っています。

志高塾は国語力の向上だけではなく、関わってくださっている講師の方々との触れ合いも含め、そうした親の希望にも応えてくださる場であると感じています。

【ベトナム在住】Sさんの親御様

ベトナム在住2年目となり、二人とも日本人学校に通っております。 

志高塾は、兄は日本で1年対面授業を受けてからオンラインに切り替えて3年目となり、娘は昨年冬頃からオンラインでお世話になっております。二人とも内気な性格で、自分から積極的に話すタイプではないため、オンライン授業に馴染めるか不安もありました。しかし、先生方がうまく言葉を誘導し、粘り強く引き出してくださるおかげで、発言は少ないですが、画面越しでもしっかりと頭を動かして参加できていると感じています。

志高塾に通わせていただく中で、二人に「言葉を主体的に操り、論理的に思考する力」が目に見えて身に付いてきました。日常生活の中で言葉遊びが増え、「どうしてだと思う?」と私たちに問いかけてくる場面も多くなりました。自分の考えを伝えようとするあまり説明が長くなり、時には理屈っぽく感じることもありますが、習得した言葉を自在に使って表現しようとする姿に、確かな成長を実感しております。

また、妹の教材を二人で見ながら「ここが面白いよね」「こんなことしたらお母さんに怒られるよね」などと楽しそうに語り合っている姿を目にします。志高塾の授業を通じて、幼いながらも文章の背景や本質をしっかりと受け止め、自分の頭で考えているのだなと、親として大変嬉しく思っております。単なるテストのテクニックではなく、文章の奥にある本質に触れ、学ぶ楽しさを引き出してくださる指導は、まさに「志高塾だからこそ」できていることだと深く感謝しております。

今後の進路につきましては、まずは中学受験を視野に入れて準備を進めております。娘に関しては、兄と同じように小3からの入塾を考えておりましたが、他塾での学びがテクニック偏重になりつつあったことと、先生方が快く引き受けてくださったことで1年前倒しで受講を決めました。この選択は本当に正解だったと感じております。

志高塾での学びは、これからの二人の人生において「多様性を理解し、自分の言葉で世界とつながる力」として大きく生きてくると確信しています。授業を通じて、様々な教材や時代背景に触れ、「自分の考え方だけが当たり前ではなく、人それぞれに異なる背景や考え方がある」という視点を持てたことは、海外で暮らす二人にとって強力な財産です。

せっかくこうして日本語を深く学んでいるからこそ、今後は「日本語ベースで、どのように表現すれば相手に一番伝わるか」「あえてこの言い方を選択しよう」と、状況に応じて言葉を主体的に選べるようになってほしいと願っています。塾で培った「相手の背景を想像する力」と「豊かな表現力」は、中学受験という目先のゴールだけでなく、将来どのような環境に進んでも、周囲と深く良好な関係を築いていくための確固たる土台になると考えております。

【イギリス寄宿学校 転入予定】Tさんの親御様

娘は日本人の母と英国人の父を持ち一歳半の時から日本に住んでおり、現在はインターナショナルスクールに通っています。

私が志高塾に娘を行かせようと思ったのは、彼女が小学校五年生の時でした。読書習慣や文章を書いたりする力をつけさせたいと考えたのが一番の理由です。インターナショナルスクールで日本語の授業を受けているだけでは、たとえ理解や思考ができていてもアウトプットする力が十分につかないなと、ずっと感じていました。将来、どこの国で何を勉強したいと言い出すかもまだ分からない小学生の娘にしてあげられることは、日本語のしっかりとした土台を作ることでした。深く考え、それを実際に書くことで表現ができれば、語学のハンディが理由で子供が行きたい道を断念しなければいけないということにはならないと思いました。

進学だけが子供の最終目標ではありません。その先には、職業や住む場所などを選択する場面が待ち受けており、いろいろな選択肢に出くわしたときにその土台が底力となり可能性を広げていくものだと信じています。志高塾では、子供の未来を大切にしながら、徹底的に頭を使わせる地に足の着いた学習指導をしていただいていると感じております。

今年、娘は中学二年生になりました。私はこのタイミングで、彼女を英国の寄宿学校へ転校させることに決めました。語学は語学のみにとどまらず、その国の人々に囲まれながら文化や習慣、価値観もセットで身に着けるものです。ゆえに、現地に身を置き、英国を学んでほしいと思ったのです。しかし、寄宿学校へ入っても、日本語の勉強は続けさせます。指導をしてくださる先生への信頼が厚く、子供自身もそう望んでいます。志高塾がオンラインでつないでくださるということなので、引き続き日本語で深く考えること、書くことを更に強化していってほしいです。日本にいる日本人の先生に日本語を教わるということは、単に日本語を学ぶというのではなく、日本を学ぶということです。その意味の深さが分かった気がしています。

子供のことを大事に考えてくださる志高塾の熱意にはいつも圧倒されるばかりです。生徒さんたちは大学に進学された後も先生と仲が良く、いつか娘もその一員に加わることができれば素敵だろうなと思っています。もっと早くに志高塾に出会いたかったです。

【アメリカ在住、通塾生】Kさん(高校1年生)

アメリカでのオンライン授業に移行して今年で丸4年になりますが、住んでいる期間の割には日本語が下手にはなっていません。ただ、それは家庭内でよく話すからでもあります。特に、父親は歴史に関することなど、日常以外の話もよくしてくれるから日本の感覚を持てていますが、それでもアメリカで暮らす期間が長くなるにつれて、最初に頭に浮かぶ言葉は日本語ではなく英語になっているし、英語での思考が増えました。

現在は、そちらの方が語彙も豊富であるため、日本語で話したり書いたりすることには苦労しています。そういう中で家族以外の人と日本語でやり取りしながら進める授業は刺激になるし、他にはない訓練の時間にもなっています。発展的な教材の意見作文や資料読解では調べることが多く、普段も調べるということが習慣になってきました。日本の今の情報を知ることができるのも面白く、これまでの『コボちゃん』や『ロダンのココロ』で身につけてきた考える時の視点や文章の組み立て方が活きていると実感しています。

志高塾ではご家庭に合った指導方針をご提案

オンライン授業が受けられる国語塾を比較するときには、料金や知名度だけではなく、子どもにどのような力を身につけてほしいのかを軸に考えることも大切です。

加えて、子ども自身の生活や学習状況に目を向けてくれるか、失敗や間違いをどのように扱ってくれるかを見ることも重要です。すぐに結果が見えにくい教科だからこそ、お子さまがじっくりと考え、言葉にできる学習環境を選んでいきましょう。

志高塾では、時期を問わず、90分間の無料体験授業を実施しております。当塾では、たとえ急ぎの受験対策であっても、それだけに必要なテクニックを教えるのではなく、将来的に役立つ「本質的な国語力」が身につくよう指導しています。

また、お子さまのご参加が難しい場合でも、保護者の方のみの「無料個別面談(約30分間)」を承っております。当塾代表の松蔭がお悩みを伺い、ご家庭に合わせた指導方針をご提案いたしますので、ご希望の方は、以下のボタンよりお気軽にお申し込みください。

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2026.05.14小学生に国語塾は必要?中学受験対策に留まらない通い方をご紹介

「将来、中学受験を考えているけどうちの子は国語が苦手」「小学生のうちに国語塾に通わせたほうが良い?」と悩む保護者の方は少なくありません。

国語は数学や英語と比べて家庭学習で対策しやすい教科と思われがちですが、実際には国語力も学年が上がるにつれて、一気に差が開いていきます。

そこで本記事では、小学生のうちに国語塾へ通う必要があるのかどうかを整理し、通うメリットや塾選びのポイントを解説します。

小学生に国語塾は本当に必要なのか?

「塾=受験対策」というイメージを持つ方も多いですが、国語塾が果たすべき役割はそれだけではありません。国語力はすべての教科の基礎となるため、どの段階から勉強を始めても、「早すぎる」ということはないでしょう。

「国語は家庭学習で十分」と思い込むことのリスク

これまでの子どもの成績を見て、「国語は家庭学習で十分」と考えるご家庭も多いはず。しかし、独学で学習を進めると、やがて長文読解や記述問題などに徐々に対応できなくなるケースも見られるのが事実です。

そこで必要なのは単なる受験対策ではなく、大人になっても役立つ思考力を伸ばす国語塾。確かに読書や問題集などで課題に取り組むことはできますが、これまでの自分になかった視点を取り入れるというのは国語塾だからこそ積極的に出来ることでしょう。

英語・数学教室より「ピアノ」「水泳」を習わせる感覚に近い

小学生の子どもを国語塾に通わせるべきかを考えるとき、よく比較されるのが英語や数学などほかの教科との優先順位です。しかし、国語塾はそのような学習塾とは異なり、「ピアノ」や「水泳」といった習い事に近い性質があります。

ピアノや水泳は、短期間で結果が出るものではなく、練習を継続することで少しずつ力が身についていきます。そして、全員が一流選手やプロの演奏家を目指して通っているわけでもありません。

それらと同じように国語力も、日々の積み重ねが読解力や語彙力を育みます。問題を解くだけでなく、今まで使わなかった表現や読まなかった本に触れることで、将来に役立つ読解力・記述力が養われるのです。

実際、当塾(志高塾)は「今後生き抜く上で糧となる経験を詰ませたい」という意向で入塾したご家庭がほとんど。国語塾が必要かどうかを考える際は、「今すぐテストの点数を上げるため」ではなく、「長く使える力を育てるため」という目的もあるのです。

国語塾に通うことで得られる3つのメリット

小学生に国語塾が必要かを考えるうえで、通うメリットを理解することは重要です。ここからは、小学生が国語塾に通うことで得られる代表的な3つのメリットをご紹介します。

今後の支えになる読解力が身につく

国語塾に通う最大のメリットは、読解力が体系的に身につくことです。読解力とは、文章の内容を正しく理解し、筆者の意図を読み取る力を指します。

多くの小学生は、目の前の文章を主観に従ってなんとなく読んでしまいがちですが、国語塾では「どう考えればその答えにたどり着くのか」を徹底的に掘り下げます。これを繰り返すことで、たとえ取り上げられる題材が変わったとしても、着実に内容を理解できるようになるのです。

つまり、小学生のうちに読解力を身につけることは、その後の学習はもちろん、与えられた情報を精査するという場面でも大きな支えとなるでしょう。

語彙・表現が豊富になる

国語塾に通うことで、語彙力や表現力が大きく伸びる点も見逃せません。

例えば、当教室(志高塾)の場合は、まず子ども達に要約作文をさせるなかで、本文に登場する言葉の引用を禁止しています。具体的には、教材に「桜の花に見とれていた」とあれば、「桜のきれいさに言葉を失った」「桜の美しさに圧倒されていた」のように言い換えられます。

また、「嬉しそう」を「楽しそう」に、「不安」を「心配」に、といったように逐語的に置き換えられることもありますが、それだけで太刀打ちできない場合には、その題材の内容自体を消化しなければなりません。上の例では「桜の花に見とれていた」場面を想像することがその一歩になります。そこで初めて「要はどういうことか」という点に踏み込んだ言い換えになるのです。

このように表現力が豊かになると、文章の意味を正確に理解できるようになるだけではなく、自分の考えを伝える力も磨かれます。これは作文や記述問題だけでなく、学校生活や社会に出る上でも重要な力です。

全教科の成績アップが期待できる

国語塾に通うことで、他教科の成績向上が期待できる点も大きなメリットです。国語力が高まると、問題文の理解力が向上し、算数の文章題や理科・社会の記述問題にも強くなります。

例えば算数において、解答時間が足りなくなる子のなかには、計算そのもの以前に、設問を読み切るまでに時間がかかっているケースも少なくありません。このような場合、まず読解力を伸ばすことで根本的な改善が期待できます。

また、たとえ分からない箇所が出てきた場合にも、「どこまでは理解できたのか」「何が分からないのか」を相手に説明できるようになるため、学習全体の効率が上がるでしょう。

中学受験対策だけじゃない!国語塾の本当の役割

小学生にとって国語塾は、中学受験対策のためだけの場所ではありません。むしろ本質は、将来にわたって活きる力を伸ばすことにあります。

論理的思考力を育てる学習環境の提供

近年AIがあらゆる場面で活用されるようになっている一方で、それに取って代わられない力として「考える」「伝える」力が求められています。国語塾で「なぜそのように言えるのか」「他にどのような視点があるか」を念頭に置いたやりとりを重ねることは、まさにその力に繋がるといっても過言ではありません。

例えば、当教室(志高塾)の場合、読解問題を解く際には、本文のどこに根拠があるのかを確認しながら考えます。「ここにこう書いてあるからこの答えになる」と説明できる状態を目指すことで、言葉を表面的に受け取るのではなく、複数の物事を関連づけて把握することが可能です。

また、講師や他の生徒など自分とは異なる視点に触れることも、考え方の幅を広げるきっかけになります。論理的思考力は一朝一夕で身につくものではありませんが、育つ環境に身をおけば、AI時代を生き抜く力にもなり得るでしょう。

学生生活におけるサードプレイスに

小学生にとって学習塾は、単に苦手な教科の勉強をする場所に留まりません。家庭や学校とは異なる「第三の居場所」、いわゆるサードプレイスになることも必要な役割です。

当教室(志高塾)では、学校・学年の異なる生徒が同じ空間で授業を受けていることもあり、生徒それぞれの学校やご家庭とは違った一面が垣間見えることもあります。講師との対話や他の生徒との交流を通じて、学習に取り組む姿勢が変わるケースも珍しくありません。

小学生にとってその習い事が必要かどうかを考える際には、このように「その環境で得られる体験」にも目を向けることが大切です。

失敗しない国語塾の選び方

国語塾は数多くありますが、指導内容や方針によって得られる効果は異なります。将来的なメリットを重視するのであれば、受験の合格実績だけではなく、以下のようなポイントを確認しながら教室を選ぶと良いでしょう。

指導内容のバランスを見る

国語力は、語彙力・読解力・記述力の3つがそろってこそ、本領を発揮します。例えば、語彙力が足りなければ文章はただの「単語の羅列」に見えてしまいますし、問われていることが理解できても答え方を組み立てられなければ、解答は的外れなものになるでしょう。

しかし、一部の学習塾では、文章を読んで設問に答える「演習」を中心としていることも事実です。実際、当教室へ体験授業に来られる親御様のなかには「問題数はこなしてきているはずなのに、記述になると手が止まる」という悩みを打ち明けられた方もいらっしゃったため、単なるテストの繰り返しになっていないかどうかは確認しておいたほうが良いかもしれません。

個別指導と集団指導の違い

個別指導、集団指導のどちらを選ぶのかについては、お子さまの性格だけでなく、現在の「国語の習熟度」に合わせて考えましょう。

具体的な違いとしては、まず個別指導では、一人ひとりの課題を即座に見つけ、修正できるのが最大のメリットです。書き方の基礎が固まっていない子や、国語への苦手意識が強い子には特に適しています。

一方で、ある程度の読解力があり、演習でさまざまな文章に触れていきたい子の場合は、集団指導も選択肢のひとつになります。ただし、講師一人に対して複数人の生徒という指導形式になる分、分からない点は自ら質問・復習する積極性が必要になるでしょう。

体験授業で確認すべきポイント

国語塾の体験授業では、その教室が「答えの根拠となる部分をどのように示しているか」に注目してみてください。例えば、「ここにこう書いてあるから、答えはAです」と、断片的に文章を取り上げたり、解説を読み上げたりしているだけの授業では、生徒自身の考える時間が足りず、初見の文章への対応力がなかなかつきません。

一方で、「この傍線部の指示語は何を指している?」「文章全体を通して筆者は何を一番伝えたかったんだろう?」と、生徒が自力で正解にたどり着くための問いを与えている教え方の場合は、本質的な国語力の向上が期待できます。

添削の際にも「ここは同じ表現を繰り返しているから別のものにして」、「余計な情報があるからそれがどこかを考えて削って」などと指摘や指示を繰り返している方が、実は子どもの語彙力向上には効果的。一方的に赤ペンで正しい表現を書き加えるのではなく、その子自身が今知っている言葉を「使える言葉」にしていくことが、小学生の間に積むべき国語の勉強です。

小学生の国語塾をお探しの場合は志高塾へ

小学生のうちから国語塾が必要になるかどうかは、子どもの学習状況や将来考えている進路によって異なります。しかし、国語力が学習全体の土台であることは、今後どのような道に進むとしても変わりません。

志高塾では小学1年生から高校3年生まで、一人ひとりに合わせた指導で、中学受験はもちろん、将来にも役立つ「本質的な国語力」の定着を目指しています。

無料の体験授業では、お子さまに要約作文に取り組んでもらい、保護者の方には現在のお悩みや今後の学習方針について伺わせていただきますので、ご希望の方はぜひ下記よりお問い合わせください。
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2026.04.05国語力を伸ばすには?学年別の効果的な勉強法を国語専門塾が解説


「うちの子、読書は好きなのに国語の点数にはつながらない」
「学年が上がるにつれて、国語の成績が下がってきた」

そんな悩みを抱える保護者の方は、実は多くいらっしゃいます。算数ならまず簡単な計算、英語なら単語暗記と勉強法がイメージしやすいのに対し、国語は何をどう勉強すればいいか見えにくい教科です。

しかし、国語力はすべての教科の土台。国語力が低いと、算数の文章題、英語の長文などあらゆる分野の学習で影響が出てしまうこともあるでしょう。

そこで、この記事では、作文・国語を中心に指導する学習塾の視点から「国語力を伸ばすには何が大切か」を学年別にわかりやすく解説します。ご家庭でできる習慣や塾の選び方もお伝えしているので、ぜひ参考にしてみてください。

そもそも「国語力」とは何か?

 「国語力を伸ばすには何をすべきか」を考える前に、まずは国語力とは何を指すのでしょうか。

 一般的に国語力とは、読む・書く・聞く・話すという4つの言語能力の総合的な力を指します。学校のテストでは主に「読む」「書く」が評価されますが、実際には「聞く」「話す」といった日常のコミュニケーションを行うためにも欠かせません。

 さらに学習面では、国語力は次の3つの力に分けて考えると理解しやすくなります。

論理的思考力:筋道を立てて考える力

表現力:考えを伝わる言葉にする力

読解力:行間を掘り下げ、真意に到達する力

 この3つがバランスよく育つことで、はじめて「国語力が高い」といえる状態になるのです。

 また、国語力は単に国語のテストだけに関係するものではありません。算数の文章題や英語の長文、理科・社会の記述問題においても必要です。さらに、豊富な語彙と表現技法を身につけ、場面や相手に応じた表現を学べば、将来プレゼンテーションや面接でも大きな武器になるでしょう。

国語力が足りない子の共通点

当教室では、多くの生徒を指導してきたなかで、国語力の伸びしろがある子にはいくつかの共通点があることがわかっています。特に次の3点は、多くのご家庭で見られるため「うちの子にも当てはまるかも」と感じた場合は、早めの対策をおすすめします。

本を読む習慣がない

国語力を伸ばすための第一歩は、文章に触れる時間を増やすこと。本を読む習慣がない子は、どうしても新しい言葉に接する機会が少なくなってしまいます。ただし、頭ごなしに「読みなさい」と強制するのは逆効果になることも。

 読書を習慣づけるには、まずは子どもが興味を持てそうなジャンルの本を選んでください。最初は、絵本やページ数の少ない作品から始めても問題ありません。その子自身が読書を「面白い」と感じられるように促すことが大切です。

語彙が少なく、文章を読むのに時間がかかる

 国語のテストで点数が取れない原因の一つが、語彙力の不足です。文章の意味を正しく理解するには、言葉の意味を知っている必要があります。

 例えば、説明文の中に知らない言葉が多いと、読み終えるまでに時間がかかります。さらに内容を理解することができず、設問に対して見当違いの答えを書いてしまうことがあるでしょう。

 一方で、ある程度言葉を知っていれば、たとえ知らない単語が出てきたとしても、前後の文脈からその意味を推察できます。結果として、文章を読み解くスピードが格段に速くなるのです。

「なんとなく」で問題を解いてしまう

 国語の解答でよく見られるのが、「なんとなく」で答えを選んでしまうケース。文章の内容をきちんと読み取らず、感覚で選択肢を選んでしまうと、着実に点数を積み上げることはできません。特に、小学校高学年以降は文章の内容が難しくなるため、この解き方ではすぐに限界に達してしまいます。

 国語のテストで高得点を取るには、設問に対して、「根拠をもって」答える癖をつけることが重要です。出題された文章のどの部分をもとに考えたのか、なぜその選択肢になるのかを説明できるようにすることで、読解力は大きく伸びます。

【学年別】国語力を伸ばす効果的な勉強法

ここからは、学年ごとにおすすめの国語の勉強法をご紹介します。お子さまの学年に合ったやり方を取り入れてみてください。

【前提】必要なのは学年ではなく習熟度別の対策

学年別の勉強法をお伝えする前に、一つ大切なことをお伝えします。

実は、国語力を伸ばすうえで重要なのは、学年ではなく、その子自身の習熟度に合わせた対策をすることです。例えば、同じ小学5年生でも、低学年の頃に身についた語彙力で止まっている子もいれば、中学生レベルの文章をすらすら読める子もいます。

その点を考慮せず、学年だけを基準に教材や勉強法を選んでしまうと、「簡単すぎてやる気が出ない」「難しすぎてついていけない」という状況が生まれやすくなります。大切なのは、今その子がどこでつまずいているかを正確に把握することです。

それに伴い、ご紹介する学年別の勉強法も、あくまでもその学年で達しておくことが望ましい「ひとつの目安」としてご確認ください。

小学校低学年(1〜2年生)

 人間が言葉を覚え、使えるようになるのは「聞く→話す→読む→書く」の順だといわれています。そのため、この時期のポイントは、本を読み聞かせたり家庭内の会話量を増やしたりして、新たな言葉に触れる機会をできるだけ増やしましょう。

おすすめの勉強法

・絵本、児童書の読み聞かせを習慣にする

・絵や写真など、目の前にある対象をよく観察するよう促す

・日記や学校の出来事を短い文章で書く練習をする

新たな表現に出会うと、子どもは自分の中で想像を広げ、そのイメージを掴もうとします。さらに、その際に感じたことを日記を書いたり、学校であった出来事を文章にしたりすると記述力も鍛えられます。

 低学年のうちにさまざまな表現に親しんでおくことは、子どもが主体的に伸びる力を育むことにつながるのです。

小学校中学年(3〜4年生)

3〜4年生になると、日常生活で触れる文章の内容が少し複雑になります。この時期は語彙力を高めることが、国語力を伸ばす大きなポイントです。

おすすめの勉強法

・物語だけでなく、図鑑・伝記など読書のジャンルを広げる

・知らない言葉が出たら辞書で調べる習慣をつける

・「その時どう感じたの?」「この文章で一番伝えたいことは何だと思う?」など子どもの考えを引き出す質問を投げかける

これまで触れて来なかったジャンルの作品を読むと、自然と語彙が増えていきます。さらに、親子の会話において要約の練習を重ねると、要点を掴む力も身に着いていくでしょう。読む・考える・まとめる、この3つをバランスよく続けることが大切です。

小学校高学年(5〜6年生)

 高学年になると、やや長い説明文・論説文なども単元に加わります。

 ここで注目したいのが、接続詞と指示語です。「しかし」「つまり」などの接続詞は、文章の流れを紐解く手がかりになります。また、「これ」「それ」といった指示語が何を指しているのかを正しく理解することも読解の基本です。

おすすめの勉強法

・接続詞・指示語に注目しながら読む

・各設問において「何を問われているか」を把握してから答える

・記述問題では本文の引用に頼らず、自分の言葉を使って書く

 記述問題では、本文の言葉をかなり引用できるものでも、できる限り自分の言葉で書くことが大切です。深く考えずに引用してしまうと「なんとなく」で答える癖が抜けず、中高生になった際に複雑な長文に対応できません。

中学生

 中学生になると、説明文や評論文の読解に加えて、意見作文・古文・漢文の勉強も必要です。

おすすめの勉強法

・意見作文は「自分はどう思うのか」「それはなぜか」を意識して書く

・過去問・模試では「なぜその答えになるか」を考えてから解説を確認する

・古文単語と基本文法を定着させる

国語力を伸ばすには、過去問や模試を使った実践演習も効果的です。その際には、「なぜその答えになるのか」を理解することで、表面的な読み方ではなく、筆者の意図や背景まで洞察できるようになります。

高校生

 高校生になると、大学入試を見据えた高度な読解力が求められます。大学入試における国語は文章が長くなることはもちろん、内容も抽象的なテーマが多くなるのが特徴です。

おすすめの勉強法

・哲学・社会・文化など幅広いテーマの文章に触れ、背景知識を増やす

・過去問・模試で時間配分を意識しながら実践演習を積む

 高校で学ぶ国語では、これまでの学習で積み上げてきた読解力・表現力が大きく影響します。基礎が固まっていないと感じた場合は、中学入試レベルの読解問題で復習をしても構いません。古文や漢文においても、考え抜くための材料が少ない場合はやみくもに演習をこなすのではなく、まず知識を補うところから始めてください。

家庭でできる!国語力アップの習慣

国語力を伸ばすには、学校や塾での学習だけでなく、家庭での習慣が大きな役割を果たします。特別な教材がなくてもできることはあるため、ぜひ取り入れてみてください。

親子での会話を増やす

 会話が多い家庭では、子どもが自然と多くの言葉に触れるため語彙力が育ちやすくなります。「今日学校でどんなことがあった?」「その話、もう少し詳しく聞かせて」といった声かけだけでも十分。話をしっかり聞いてもらえる経験が、子どもの「自分の言葉で説明したい」という意欲を育てます。

 さらに意識してほしいのが、子どもが話した内容をただ受け取るだけでなく、「それはどういうこと?」「なんでそういう気持ちになったの?」と対話を重ねることです。「伝え合う」という双方向のコミュニケーションになると、共感や思いがけない気づきが生まれやすく、わが子が成長する絶好の機会となります。

テレビやニュースを話題にして「意見を言う」練習

 テレビやニュースを見たあとに「どう思う?」と聞くだけでも、考える力と表現力が鍛えられます。ここでは正解を求めるのではなく、自分の考えを言葉にする機会をつくることがポイントです。自分の考えを述べることを求める問いは、子どもが生来もつ想像したり推論したりする力を引き出すきっかけになります。

 加えて、保護者の方も「お父さん/お母さんはこう思う」と自分の意見を伝えてみてください。子どもは、周囲の大人の話し方や言葉の選び方を自然と吸収します。「なるほど、そういう見方もあるんだ」という体験を重ねることで、物事を多面的にとらえる力が育ちます。

本・教材を子どもと一緒に選ぶ

 国語力を伸ばすには、興味関心に沿った本を選ぶことが大切です。本屋や図書館では、子どもが「読みたい」と手に取った本を却下せず、一緒に開いてみましょう。自分で選んだ本を最後まで読み切る経験は、子どもにとって達成感があり、次の本に進む意欲につながります。

 問題集を選ぶ際も、いきなり難しすぎる教材や志望校の赤本に手をつけると、実力との間に差があった際に、挫折してしまうリスクがあります。そのため、まずは子どもが「これくらいなら解けそう」というものから始めて、徐々にステップアップを図ってください。

塾と家庭学習、どう組み合わせる?

塾で国語の勉強をする場合も、家庭における復習は欠かせません。ここからは、その具体的な取り組み方の違いについて解説します。

国語専門塾、作文教室でしか学べないこと

 国語専門塾や作文教室では、「なんとなく解く」から「根拠をもって解く」へ転換できるように指導します。さらに、読み方・書き方を基礎から学ぶことで、家庭学習だけでは気づきにくい「その子自身の課題」が明確になるでしょう。

 特に国語専門塾が力を入れているのが、答えを導くまでの思考プロセスの指導です。「なぜその答えになるのか」を言語化する練習を繰り返すことで、初めて読む文章でも落ち着いて読み解ける力が育ちます。この力は一度身につくと、テストの種類や文章のジャンルが変わっても安定して発揮される実力になります。

家庭学習は「習慣づけ」、塾は「きっかけ」に

 家庭学習は毎日の読書、学校で学んだことの復習など学習習慣をつくる役割を担います。一方で塾は、「問題を解く際に何に気をつけるべきか」を学ぶきっかけになります。この2つをうまく組み合わせることで、国語力は効率よく伸びていくのです。

 そして、大切なのは、塾で学んだことを家庭や学校で実践すること。例えば、「読書中に接続詞や指示語に注目する」「教科書の内容を一文で要約する」といった小さな習慣が、塾での学びを定着させます。

塾選びのポイント

 塾で国語を学びたい場合は、次の3点に注意すると良いでしょう。

①小手先のテクニックではなく、将来に役立つ力を育もうとしているか

②記述問題や小論文の添削に対応しているか

③一人ひとりの現状、進路希望に合わせた指導をしているか

また、体験授業を実施している塾では、実際の指導の雰囲気を子どもと一緒に確認することができます。その際は「先生の説明がわかりやすいか」「前向きに取り組めそうか」を子ども自身に確かめることが、塾選びで後悔しないための一番の近道です。

志高塾なら一人ひとりに合った指導が可能

国語力を伸ばすには、短期間での劇的な変化を求めるより、論理的思考力・表現力・読解力を少しずつ着実に育てることが何より大切です。「何から始めればいいかわからない」という方は、まず親子の会話を増やすこと、子どもが好きな本を一冊選ばせることから始めてみてください。

 志高塾では、受験にも将来にも役立つ「本質的な国語力」を身に付けさせるため、一人ひとりの希望に合った授業を行っています。「国語の勉強法がわからない」「小論文の対策をしたい」などお困りの場合は、ぜひ一度無料の体験授業へお越しください。

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2026.02.062026年度 受験結果

6年生進学先一覧

6年生21名(西北12名、豊中5名、高槻3名、オンライン1名)の進学先は下記の通りです。

追手門学院;2名(うち1名は内部進学) 大阪教育大学附属池田(内部進学);1名
小林聖心女子学院;1名 関西大学中等部(内部進学);2名 甲陽学院;1名 三田学園;1名
親和;1名 同志社;2名(うち1名は内部進学) 同志社女子(内部進学);1名
梅花;1名  百合学院;1名  立命館宇治;1名 六甲学院;1名 公立;4名 その他;1名

2008~2026年度累計
灘;受験者12名中8名合格
甲陽学院;受験者24名中18名合格

高校進学先一覧

中学3年生7名(西北3名、豊中3名、高槻1名)の進学先は下記の通りです。

中学3年生の進学先(受験)

大阪学院高等学校,大阪府立池田高校,
関西大学第一高等学校,利晶学園大阪立命館高校

中学3年生の進学先(内部進学)

大阪星光学院,岡山高等学校,六甲学院

大学進学先一覧

高校3年生、浪人生の進学先は下記の通りです。

大阪公立大学医学部リハビリテーション学科,
金沢大学人間社会学域国際学類,
関西大学環境都市工学部建築学科,
京都府立大学環境科学部環境デザイン学科,
近畿大学国際学部国際学科,
国際基督教大学,
東京大学文科三類

2025.08.27「読み聞かせクラス」無料体験授業のお知らせ

未就学児向けの「読み聞かせクラス」がいよいよ開講の運びとなりました。
それに伴い、10 月 2日(木)、3日(金)のいずれも15時~16時で無料体験授業を西宮北口校で行います。
興味をお持ちの方が周りにいらっしゃいましたら、ぜひお声がけ頂けますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

2025.08.07YouTube開設と松蔭のセミナー動画のお知らせ

このたび、志高塾の公式YouTubeが開設されました。
また、第一弾のコンテンツとして、代表の松蔭による動画「我が子に、国語の勉強をもっとさせてみたくなるセミナー~受験とその先を見据えて~」が公開されています。
お時間のあるときに、下記のリンクからご覧頂けましたら幸いです。

今後も、みなさまにとって有益な情報を提供できるよう新しいコンテンツを随時発信してまいりますので、ぜひチャンネル登録もよろしくお願いいたします。

2025.07.29「卒業生の声」ロングバージョン(岡本真裕)

1,中学高校時代
 私は小中高一貫の学校に通っていた。小学校6年次の4月に「起立性調節障害」と診断され、その後中学に入学してからも体調によっては2限目から行ける日もあるものの、平均すると4限目から行ける程度で授業への出席はあまりできていなかった。中学3年生になると、高校で通信制に行くことを考え始める。しかし、授業には出席できていなくとも、宿題や課題の提出を欠かさずしており、学校のテストでも平均点以上を取っていたため学校の先生には高校に上がることを勧められた。その勧めに従い、とりあえず進学することを決める。
 しかし、コロナが直撃した高校1年次の春、学校に通うことに体力を使い果たしては大学受験ができないと判断したため、1年次の1学期で退学した。通信制の高校もいくつか訪れてみたが、私は不登校に分類される中では自分で勉強をしていたため、進度が合う学校が見つからず、高卒認定を取得し個別の進学塾に通う判断に至った。
 その後、高校1年次の秋に高卒認定を取得し、医学部を目指し勉強に励んでいたが、高校2年次の1月にまた体調を大きく崩し、志望校を慶應義塾大学SFCに絞ることに決める。医学部に行った場合は精神科医になりたいと思っていたため、文転に伴って分野の近い心理学部に強い大学を調べることにした。その中でSFCでは脳科学の勉強ができると知り、心理学と脳科学を組み合わせて勉強したいと思った私はSFCを第一志望にしたのであった。
 SFC受験にあたって小論文と英語のレベルを大幅に上げることが必要となり、高校3年次に該当する年の4月に小論文対策をしてくれる塾を探し始める。しかし、関西にはSFCの特殊な小論文の対策を引き受けてくれる塾は中々なく、途方に暮れていたところ、母の友人の紹介で志高塾に通うこととなった。

2,志高塾で育つ意識
 以降は週に2回の個別塾と週に1回の志高塾が私の生活のリズムとなる。小論文の勉強にあたって、ただ問題を解くだけではなく、前提知識になるような本を勧めてもらったり、テーマについて自分の考えを先生と話したりする時間がとても楽しかった。志高塾に通い始めてまず大きく変わったのは私の「意識」だったように思う。普段から色んな分野にアンテナを張り、世界情勢やニュースをチェックして、本を沢山読み、などと見聞を広げようという意識ができたように思う。先生と話していると自分の知っている知識の狭さや浅さを痛感し、もっと深く色んなことを知りたいと思うような知識欲が強く沸いた。もっと沢山の知識をつけてもっと深い考えを先生と議論したい、文章で表現できるようになりたいと自然と思うような空間であった。友人や家族と中々しないような社会情勢などのテーマについてじっくりと考えている時間は、普段の生活では使わない脳の部位が働いているような気がした。より深く考える習慣がつくまでは考えることや集中することが難しいが、毎週小論文に向き合う内に楽に思考できるようになり、まるで脳の筋トレをしているようであった。志高塾で学んだのはただ小論文を書くテクニックなどではなく、自分の思考の癖を知り、視野を広く持ち多角的に物事を考えるということだと思う。このことは受験だけでなく、これからの人生を生きていく上で必要な能力である。
 大学に入ると、レポートの課題が沢山出されるようになる。志高塾で小論文を沢山書いたおかげで、周りに比べると苦労することなく書けているように思う。パソコンでレポートを書くようになり、ChatGPTなどの生成AIが身近になった今、テーマを打ち込むだけでそれなりの文章を書いてもらうこともできるが、人間だからこそ紡ぎだせる文章力や国語力を持っていたいと私は思う。
 私は今、高校生の頃に憧れたSFCの脳科学の研究会に所属し、情動の研究をしている。所属するものがないことや、あまりにも自分次第の未来に不安を抱えて日々を過ごしていた中高時代の私には現在の生活は想像もできなかっただろう。今があることは、自分の努力と私を指導してくれた志高塾の先生や学校の先生などの周りの大人達、そして努力できる環境を与え、私を信じてくれた親のおかげである。
 受験や将来のことで悩み、不安定な時にいつも志高塾の先生は指針になってくださった。自分一人でもがいている時に、一緒になって道を考えてくれるような温かい大人が私には必要であったし、誰でも不安定な時期には道を示してくれる大人が必要だと思う。また、同じような背景や状況の中にいる人にとって私の存在が少しでも勇気になればと思う。

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