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2025.12.16Vol.715 本末どっち~英会話編~(前編)

 「英会話編」としたが、その他の「~編」がこの後に続くわけではない。「本末どっち」だけでも良かったのだが、それだけでは後から見返したときに何をテーマにしたのか分かりづらくなるので後ろに付けたに過ぎない。
 10月14日にアップした「Vol.706 ベトナム旅行記(ぞくへん)」の中で私はオンライン英会話のネイティブキャンプに関して次のように述べた。
「どのようにすれば続けられるのかについて考えていた。最終的に決めたことは、毎日やること、そのために最初から飛ばし過ぎずに1日1コマ(25分)だけにすること、の2つであった。」
「毎日違う国の先生を選択し続けられるのは、おそらく後1か月半ぐらいであろう。そのときには今よりも純粋に会話を楽しめるようになっているはずである。」
「昨日は、初めてバハマとモーリシャスの先生を見つけて喜んでいた」
 結果からお伝えすると、12月13日(土)に、連続100か国の違う国籍の先生と、つまり100レッスン目を終えた。10月が31日間、11月が30日間、12月が13日間の74日間での達成となった。先のブログを読み返したのは、始めた時点で一体自分がどのような目標を立てていたのかを完全に忘れてしまっていたからだ。「おそらく後1か月半ぐらいであろう」と書いていることからも、当初は50か国ぐらいが限界だと感じていたのだ。80を過ぎたぐらいで、「どうせなら100まで行こう」という明確な目標を立てた。80の時点で、見たことがないような国の先生はほとんど残っておらず、たとえいたとしてもその国の先生は一人しかおらず、しかもほとんど授業をしていない(隙間時間の小遣い稼ぎとやっているからだと推測できる)先生ばかりだったので、具体的には92, 3ぐらいまで来たところで、さすがに100は無理だとなった。ちなみに、モーリシャスの先生とは未だに授業ができていない。
 私の場合、日常生活で英語を使わないこともあり、「~の目的で英語を話せるようになりたい」の「~」に当たるものが何もなかった。そのような状態で何となく始めたものの、でもやると決めた限りは継続することを自分に課した。そのためにアプリ上の世界地図を塗りつぶしていくことを楽しむことにした。それは英語を学ぶことと直接関係のないことなので、「本末転倒かな?」という疑問が頭をよぎったのだが、それについて考えを巡らせているうちに「そもそも塗りつぶすことを“本”に据えること自体は別にだめなことではないんじゃないだろうか」とそれまで思いもしなかったようなアイデアが浮かんできた。それが、タイトルの「本末どっち」につながっている。「こうあるべきだ」という先入観で、ある取り組みに対して「本末転倒」と否定しているだけで、世間一般の「本」を「末」に追いやって、自分なりの「本」を見つけることで何かしら価値のあるものを手に入れられるというのは意外と多いのかもしれない、というところに落ち着いた。ただ、そんな風に考える私でも、「連続100か国の違う国籍の先生」を達成するために、それまで授業をしていない国の人が現れるまでは授業をしない、というのはさすがに本末転倒なので、目前で途切れることになっても、そんなあほなことはしないことにした。
 上で述べたように、最初に決めたのは「毎日やること、そのために最初から飛ばし過ぎずに1日1コマ(25分)だけにすること」の2つだったのが、他の多くのことがそうであるようにやりながら少しずつ修正を掛けた。こういうときに大事なことは、質を下げないことである。それは特に受験に関して生徒たちに伝えることとも関係する。「当初の目標を変えることは悪いことではない。それ以上のものにすれば良いだけなんだから」という話を時々する。「それ以上」は単に偏差値の高い志望校、志望学部にすることを意味してはいない。低いところに変えようとも、たとえば、「なるほどね。それなら充実した大学生活を送れそうやな」となれば良いのだ。最初は周りに流されて何となく、で決めていたものの、自分のやりたいことを見つけられたときにそのようになることがある。必ずしも、「なるほどね」と他人を納得させる必要は無いのだが、聞いているこちら側がすんなりと受け入れられないときは、その本人が逃げているということを自覚している場合が多い。そう、修正した私のルール。ネイティブキャンプは、そのとき授業をできる待機中の先生の中から選ぶ場合と、事前に予約する場合の2パターンある。私は基本的に前者にするようにした。予め決めていると「後、何分でやらないとアカン」となりそうだったからだ。それにもう1つ。きちんと椅子に座ってではなく、ベッドの頭の方にある背もたれにクッション代わりに布団を置いて、それにもたれ掛かりながら、軽く背中を反った、だらんとした状態ですることにした。そちらの方が気を張らずにリラックスしながらできるからだ。授業時間は5分、10分、15分、20分、25分と5分刻みで授業前に決めるのだが、これまで25分しかしたことはない。地図を塗りつぶすために最短の5分だけにしてしまっては、それもやはり本末転倒になってしまうからだ。25分に設定していても、ネット環境が悪くて、10分程度で通信が途絶えてしまうことも2、 3度あったが、すべてゼロから授業をやり直した。実際は1日1レッスンと決めていたが、やる気が起こらなかったり、時間が取りづらかったりした日は無理をしなかった。それにも関わらず、74日間で100レッスンしたのは1日複数のレッスンした日がそれなりにあり、4レッスンした日も1日だけあった。これも上の「当初の目標を変えることは悪いことではない」と関係している。1日1レッスンは守れなかったが、1日平均1.4レッスンぐらいしているから、少なくとも下方修正にはなっていない。
 私の2か月半におよぶ頑張りをさすがに1回には収めきれなかった。続きを間違いなく書くはずなので、最近は「ぜんへん」とすることが多かったのが「前編」とした。

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