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2025.06.10Vol.689 「卒業生の声」紹介文

 今回はいつもとは異なる文体になっています。それは先に、下の「卒業生の声」の紹介文を書いた後にこの冒頭部分を付け足す、という手順を踏んだため、「ですます調」モードになっていたからです。
 「卒業生の声」は、おそらく後1週間ほどでHPにアップされるはずです。そこに載せる文章を書く必要があり、このブログの場を利用しました。思い付くままに書き連ねた状態ですので最終的にはもう少し手を入れることにはなりますが、読みながらそのページがどのような仕上がりになるのかを想像していただければ幸いです。では、どうぞ。

 志高塾のトップページ「受験専門塾ではない、とはどういうことか。」の冒頭の段落で次のように述べています。

 志高塾は受験専門塾ではありません。これまでもそれを訴えてきましたし、今後もそのスタンスは不変です。その結果「志高塾は、受験に力を入れない」と誤解されてきました。世の中の塾は「将来のための塾」もしくは「受験のための塾」といったように二極化しています。受験にすら役立たない将来に役立つ力とは一体どのようなものなのでしょうか。また、受験のための力は本当に受験に役立つのでしょうか。

 「ホームページに合格体験談を載せませんか」と勧められるたびに迷うことなく断って来ました。それは、我々が受験専門塾で無いこと、合格に少なからず貢献していたとしても国語を教えているだけに過ぎないこと、という主に2つの理由によっていました。それに加えて、生徒たちを「客寄せパンダ」として利用するような心地悪さもありました。2025年に入り、志高塾の教育の質を上げるための改革を行うべく動き始めました。その一環として、「合格体験談」を含め、これまで断固としてやってこなかったことの是非を問い直す確認作業を行いました。そして、「合格体験談」に対して出した答えはやはり「非」でした。しかし、今回はそこで思考を止めなかったことで「卒業生の声」にたどり着きました。その決断をして良かった、と今、心から思います。この1カ月ほどで、10人前後の卒業生に、「HPに『卒業生の声』を載せることにしたので、顔出し名前出しで200字ほどの文章を書いて欲しい」とお願いしたところ、全員が即座に承諾してくれました。そのことに喜びを感じ、送られてきた文章がそれを増幅してくれています。彼らが生徒であった頃、「どこかで聞いたことをただまとめただけのきれいな文章を書こうとするな」、「作文というのは自分の頭の中にあることを素直に表現することだ」と指導して来ました。それにも関わらず、彼らは「卒業生の声」の目的を理解した上で、少なくとも2,3割増しで志高塾のことをそれぞれの言葉で飾ってくれています。それゆえ、初めて志高塾のホームページを訪れた方にはその分を差し引いて読んでいただかなくてはいけないのですが、私自身は彼らのそのような気遣いにも成長を見て取り、幸せな気分に浸れています。
 私は、「将来」と「受験」の境界線を大学受験とのところに引いています。大学生になってから、社会に出てから、それぞれがそれぞれの持っているものを最大限生かしながらそれぞれらしく生きていく上で、志高塾で学んだことが役に立ったとき、彼らの将来を明るくすることに少しは貢献できたことになります。問い合わせを受ける際に、「入塾テストはありますか?」と尋ねられることがあります。それに対して、「そのようなものはございません。親御様に志高塾の教育方針に共感していただけるかどうかだけが重要です。」というような返答をします。それゆえ、自然といろいろな子供が集まりやすい仕組みになっています。個性を花に例えると、変わった形の変わった色をしたものを思い浮かべるかもしれませんがそうではありません。よくあるような形のよくあるような色をしていても見る者が目を凝らせばその花、要はその子らしい部分に気付けるのです。「得意を伸ばすか苦手を克服するか」という問いがあります。実際はどちらかを選ぶわけではなく、それをどのような割合で混ぜ合わせるかということになるのですが、私の中にあるのは「得意を伸ばすのを阻んでいる苦手は克服する」という考えです。そうすれば自ずと、その子らしさはその子らしい輝きを放ちます。「卒業生の声」を通して、志高塾らしさを感じていただければ幸いですし、今、通っている生徒たちが「いつかあそこに載りたい」となることを期待しています。そして、私自身、「卒業生の声」が少しずつ彩を増して行くことを楽しみにしています。
 繰り返しになりますが、「卒業生の声」を載せる決断をして良かった、と今、心から思います。

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