
2か月前に始めた社員のブログ。それには主に2つの目的がありました。1つ目は、単純に文章力を上げること。そして、2つ目が社員それぞれの人となりを感じてとっていただくこと。それらは『志高く』と同様です。これまでXで投稿していたものをHPに掲載することにしました。このタイミングでタイトルを付けることになったこともあり、それにまつわる説明を以下で行ないます。
先の一文を読み、「行います」ではないのか、となった方もおられるかもしれませんが、「行ないます」も誤りではないのです。それと同様に、「おなじく」にも、「同じく」だけではなく「同く」も無いだろうかと淡い期待を抱いて調べたもののあっさりと打ち砕かれてしまいました。そのようなものが存在すれば韻を踏めることに加えて、字面にも統一感が出るからです。そして決めました。『志同く』とし、「こころざしおなじく」と読んでいただくことを。
「同じ」という言葉を用いていますが、「まったく同じ」ではありません。むしろ、「まったく同じ」であって欲しくはないのです。航海に例えると、船長である私は、目的地を明確に示さなければなりません。それを踏まえて船員たちはそれぞれの役割を果たすことになるのですが、想定外の事態が発生することがあります。そういうときに、臨機応変に対処できる船員たちであって欲しいというのが私の願いです。それが乗客である生徒や生徒の親御様を目的地まで心地良く運ぶことにつながるからです。『志同く』を通して、彼らが人間的に成長して行ってくれることを期待しています。
2023年12月
2026.01.16Vol.82 淡々と、単々と(三浦)
1/16、受験前日である。毎年、この時期に志同くを書いている気がする。そしてそのたび、受験にしっかり絡めないとと思いつつ、大した受験経験のない自分には偉そうなことも言えないしと悩み、結局はいつも通りに書くことにしている気もしている。私が何か書くからといって、誰かの結果が変わるわけではない。ただやり切ってくれればそれでいいし、そのことはもう、皆わかっているはずだ。
なので、今回は以前に少し書いていた文章を再利用させてもらうことにする。
Amazonの電子書籍サービスことkindleには専用端末がある。10年近く前に思いつきで買い、それから数年使ってからはしばらく部屋の片隅に眠っていたのだが、先日偶然発掘し、再会を果たした。記憶になかったので調べてみたところ、2013年の第6世代というものになるらしい。最新のものは2024年発売の第12世代らしいので、かなり古い型で間違いないだろう。
最新型を触ってみたことはないが、性能としてはそれよりも格段に落ちているのはよくわかる。ページ送りに若干のラグが発生するし、本を選んで開くまでのラグも長い。久しぶりに触ってみた感触としては値段(いくらか忘れたが、8000円くらいの感覚だった覚えがある)の割には使いづらいかも、といったところだったのだが、それだけで一冊を読み切ってみると、思っていた以上に読みやすかったことに気がついた。ページ送りのラグはそのまま紙の本をめくる時に似ていたし、一度本を開いてしまえば、閉じるまでは立ち上がりの遅さも気にならないからだ。
もともと、電子書籍はそれほど好きなタイプではない。紙の本のほうが目に入る頻度が高く、読まずに終わることが少ないから。あるいは、電子書籍は目が疲れるから。さまざまな理由から「やっぱり紙だな」と思いつつ、とはいえ部屋に置ける数には限りがあるし(積んでいる数も大変なことになっている)、電子書籍のセールを見かけるとついそちらを手に取ってしまうこともある。だから「電子書籍ってこんなに読みやすかったっけ」と感動して、ずっとkindleの端末を持ち歩いている。
本を読むためだけのデバイス、と思うと、なんだか面白い。そもそもスマホやタブレットなど、既に持っているデバイスで読むことが電子書籍の目的だと思い込んでいたからだろうか、「本を読むために電子機器を買う」というところに妙な面白さを感じる。電子書籍のメリットは様々ある。紙の本と違って場所を取らないこと、そして持ち運びが容易なこと、購入さえしていれば出先でどの本を読むか選べること、そういったものが挙げられるだろう。それでいえば、電子書籍の良さを生かしながら、より良い読書体験に繋げているといえるのかもしれない。
意見作文の一環として取り組む、佐藤雅彦氏の『毎月新聞』を基にした教材に、「単機能すぎず、多機能すぎないものを考える」というテーマがあった。つい最近悩んでいた生徒がいたこともあって頭の片隅にあったのだが、上記のkindle専用端末なんてものは、まさしく単機能なものだろう。色々な用途に使えるタブレットとはまったく違い、電子書籍、しかもkindle専用のデバイスなのだから。でも、だからこその良さがある。他のタブレットとは違って、読書に最適なライトが用いられており、目が疲れない。このライトで動画を見ることはできないが、文章を読むには、普通の本よりも場所の明るさを選ばないという点では優れているとすらいえる。
時代は便利になっていく。あらゆることはスマホやパソコンで解決し、大は小を兼ねるがごとく、さまざまに多機能なものが生み出されていく。ただ機能的であるだけでは足りず、他の付加価値を与えることが、一番手っ取り早いからだ。けれど、どこまでもひとつのことを突き詰めた「単機能」も、それはそれで大切なのだろうと思う。人間は単機能ではありえないが、ひとつのことだけに集中する、そういう時があってもいいのかもしれない。
ちなみに、前回少し書いた風呂上がりのストレッチは、結局「ストレッチをする」というのが頭から飛んでいる日が多かったせいで全然果たせなかった。ただ、その数少ない成功例から、「余計なことを考えないように、風呂上がりから数字を数えてすぐに行う」というほうが効果があることがわかった。考えすぎて眠れないときに、ただ脳内で数字を数えるのと一緒だ。うん、やっぱり脳も時には、単機能なほうがいいこともある。








