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 2か月前に始めた社員のブログ。それには主に2つの目的がありました。1つ目は、単純に文章力を上げること。そして、2つ目が社員それぞれの人となりを感じてとっていただくこと。それらは『志高く』と同様です。これまでXで投稿していたものをHPに掲載することにしました。このタイミングでタイトルを付けることになったこともあり、それにまつわる説明を以下で行ないます。
 先の一文を読み、「行います」ではないのか、となった方もおられるかもしれませんが、「行ないます」も誤りではないのです。それと同様に、「おなじく」にも、「同じく」だけではなく「同く」も無いだろうかと淡い期待を抱いて調べたもののあっさりと打ち砕かれてしまいました。そのようなものが存在すれば韻を踏めることに加えて、字面にも統一感が出るからです。そして決めました。『志同く』とし、「こころざしおなじく」と読んでいただくことを。
 「同じ」という言葉を用いていますが、「まったく同じ」ではありません。むしろ、「まったく同じ」であって欲しくはないのです。航海に例えると、船長である私は、目的地を明確に示さなければなりません。それを踏まえて船員たちはそれぞれの役割を果たすことになるのですが、想定外の事態が発生することがあります。そういうときに、臨機応変に対処できる船員たちであって欲しいというのが私の願いです。それが乗客である生徒や生徒の親御様を目的地まで心地良く運ぶことにつながるからです。『志同く』を通して、彼らが人間的に成長して行ってくれることを期待しています。

2023年12月

2025.08.22社員のビジネス書紹介㉓

三浦のおすすめビジネス書
斉藤徹 『だから僕たちは、組織を変えていける やる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた』 クロスメディア・パブリッシング

 社会は農業社会や工業社会を経て、今やインターネットの発達により情報社会と化した。それによりビジネスモデルも変化して然るべきなのだが、多くの会社では未だ旧態依然とした、大量生産を基盤にした工業的な労働システムが蔓延っている。そうではなくて、現状の知識社会システムに適応した働き方をしなければならない、という本だ。そういったことを書くビジネス書は多いが、この本では社会自体や理想とされてきたビジネスモデルの変遷まで丁寧に追った上で、どうするべきかを述べている。
 ここで一貫して述べられているのは、「人と人とのつながりを思い出す」ということだ。これが題の「やさしいチーム」に繋がるのだろうが、その「人とのつながり」こそが、現在求められる「一人ひとりが学び、考え、行動する組織」のために必要なものだ。血の通った組織にするためにはどうするか。信頼関係を築き、まずは関係の質を高める。そして思考・行動の質へと繋げていき、そうすれば自ずと結果が生まれてくる。この結果を焦って追い求めようと工程をスキップすることなく、ひとつずつクリアしていけば、また結果によっていずれの質も向上する好循環を生む。ビジネスもプライベートと変わらず、人と人とのコミュニケーションによって成り立っているのだという当たり前のことを意識し、人を尊重することがなにより大切だ。

徳野のおすすめビジネス書
荒木俊哉 『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』 SBクリエイティブ

 時には自社のクライアントも同席する会議。上司から俎上のテーマについて「どう思う?」といきなり話を振られると、咄嗟に言葉を出せない。つい先程まで思い浮かんでいたものがあったはずなのに。だから焦って頭がさらに回らなくなる。そして、沈黙に耐えられず何とか絞り出せたのは取り止めのない感想だけ。それを聞く参加者たちのつまらなそうな表情にいたたまれなくなるけど、次のミーティングでも再び不甲斐ない姿を晒してしまう。
 上のような場面に苦い思い出がある人は多いだろう。それを裏打ちするかのように、書店に足を運べば「上手な説明の仕方」を伝授する本がいくつも平積みされている。だが、毎月のように同類の新刊が発売されているあたり、既存の書籍では悩めるビジネスパーソンたちをまだ救えていないようである。その理由はいたってシンプルで、問題の本質が「伝え方」ではなく「伝える内容」にあることを把握できていないからだ。要するに、人は自分が思っているほど意見そのものを練れていない。
 本作の著者は電通のコピーライターを生業としている。言葉を扱うプロフェッショナルとも言える荒木氏によると「言語化」とは、脳内にすでにある事柄のアプトプットだけを指すのではなく、発言するべき内容を掘り下げていく過程である。そして、「掘り下げる」とは物事に対する解像度を上げて新しい視点を発見することだ。その能力は一朝一夕で身に付くものではないので、実際のコミュニケーションの場で成果を残せるようになるには日頃から地道な訓練が欠かせない。そこで荒木氏が紹介しているのが、1枚のA4用紙を使った「言語化力トレーニング」だ。設定した「問い」について「思ったこと・感じたこと」とその「理由」をそれぞれ2分の制限時間内に挙げられるだけ箇条書きしていく練習法なのだが、適度な緊張感の中でひたすら手を動かすことで頭が活性化され、いつの間にか考察を深められている、というのがメリットである。ただ、意識するべきなのは、まずは自分の「経験」を出発点にすることだ。過去の「出来事」はもちろんのこと、その時々の「感情」も合わせて洗い出すからこそ、課題分析に具体性がもたらされ、自分ならではの着眼点が見えてくる可能性が高くなる。また、トレーニングが習慣化すれば、日常生活における身の回りの物事に疑問や興味を持てるようになり、それがまたアイデアの種になる、という好循環も生まれる。
 意見作文に取り組んでいる生徒には「普段から色々なことにアンテナを張っておかないといけない」という声掛けをよくしている。大人になって働き出してからも、大切なことは基本的に変わらないのだと実感させてくれた1冊だった。

竹内のおすすめビジネス書
龍崎翔子 『クリエイティブジャンプ 世界を3ミリ面白くする仕事術』 文芸春秋 

 ホテルに対して、「宿泊施設」以外にどのような意味付けができるか。例えば、「夜通し空いている箱」。家とは違った雰囲気で、夜更かしできる空間。そのような特性を生かして大阪弁天町で開かれたのは、平成ソングを夜通し建物内で流し続けて平成最後の1日を終えるオールナイトイベントである。また、「体験型ショールーム」と考えれば各部屋や共有ラウンジに置かれた製品の広告を務めることにもなる。本来の機能は「旅の途中の休息所」だが、視点を変えれば新しい役割を見出すことができる。
 著者である龍崎翔子氏は、東大在学中の2015年に起業し、富良野のペンションを購入しホテルとして開業した。その後、多くの観光客が訪れる京都でもホテルを始めたが、ライバルとなる施設は多数。「同じ値段なら駅に近い他のところにするかな」と選ばれないことも度々あった。価格競争に参加するのではなく、来ること自体が目的になるホテルを作りたいという課題に直面した時、彼女は非連続の思考(クリエイティブジャンプ)によって糸口を見つけていった。これは「価値の再定義」「空気感の言語化」「顧客心理の観察」「異質なものとの組み合わせ」「誘い文句のデザイン」の5つの要素からなり、順を追って決めていくのではなく相互に行き来しながらコンセプトや商品の内容が確立されていくという点で「非連続」だと言える。冒頭のホテルの持つ別の意味はまさに「価値の再定義」であり、そこに異質なものが掛け合わされることで他にはないサービスの提供に繋がっている。
 1つだけではなく多面的に意味を付与することは何だかなぞかけのようで面白そうである。そういう視点で教室をより充実させるアイデアを出したい。

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