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2017.10.10Vol.321 a rush of welcome back

 今日が、衆議院選挙の公示日である。私が文章を作成している朝の時点では、小池都知事が立候補するかどうかは定かではない。1週間ほど前、「都政が八方塞がりなので、立候補するのではないか」という意見を耳にしたときは、なるほど、となった。ただ、この1週間で都民ファーストの会の議員が離党するなどの影響でイメージがダウンし、国政選挙の方でも逆風が吹き始めた。小池都政は、この1年間でどのような結果を残したのか。その見極め方はすごく単純である。自分の仕事に自信があれば「ご存知のように、私はこの1年でいろいろと改革を行いましたが、その中でもここで強調したいのはaとbです。都政と国政は確かに違います。でも、(都政における)aは(国政における)Aに、bはBにつながります。」と演説でアピールするはずだ。イチローがメジャーリーグに挑戦するとき、「日本で残した結果は参考にならない」、「パワーが足らない」などと言われていた。イチローの場合は、自身で成績を誇示したわけではなく、マスコミや評論家などがそのような予想をしていたわけだが。ここで言いたいのは、イチローは少なくとも日本のプロ野球において圧倒的な結果を残していた、ということである。本題とは何の関係もないのだが、毎日のように選挙のことがニュースの中心になりいろいろと考えるので思わず書いてしまった。
 “rush”は言い過ぎか。会社勤めをしていた頃、意味のない仕事が大嫌いであった。会議のためにデータを作成する。でも、そのデータがその外で何も生かされない。新人の頃から、いちいちそういうものに抵抗をしていたので当然のことながら煙たがられていた。私は私で問題なのだが、私の疑問に説得力のある説明をできる人がいなかった。今振り返っても当時考えていたことはそれなりに正しかったと思う。ただ、そのやり方は適切でなかったと反省する点も多々ある。少しは人間的に成長したということか。志高塾を始めてから、私は意味のない仕事はやってきていない。「意味のない仕事」というのは、たとえば、中身がないのに見せかけだけをよくするためにするようなものである。ただ、私が「意味がある」と考えているだけで、働いてくれている人、お子様を通わせてくれている親御様がそう感じているかはまた別問題である。そこで今回のタイトルである。中学生になるとともに、志高塾を卒業した中3の生徒が10月になって帰ってきてくれた。大学受験にはおそらく問題はないものの、視野が狭く将来のことが心配ということで、お父様がその点を伸ばして欲しいと考えてのことである。そして、先週、2年ほど通い5年生の終わりぐらいに進学塾が忙しくなったためやめざるを得なくなった中1の生徒のお母様から、「年内中に戻りたいと考えていますが、空きはありますか」という連絡をいただいた。中高一貫校に通っていて、塾に行っているものの、それはそれとして、この時期にやるべき他にもっと大事なことがあるのではないか、という話し合いをお子様としたときに、子供の方から「志高塾に戻りたい」と言ってくれたとのこと。すると、今度はその翌日、先の子と同じように2年通い、5年生の頃にやめた生徒の親御様から連絡が。口座振替などのときに使っていた口座情報等はある一定期間が過ぎれば削除するものの、携帯電話に入れている電話番号はたいていそのままにしている。電話に気付かなかったので着信履歴が残っていた。その名前を見た瞬間なにかの間違いかと思ったら、そうではなかった。もう高校2年生になっていて、完全に理系タイプなので、センター試験に向けて国語をどうにかしてほしいとのことであった。センターの準備を1年以上前からするのは馬鹿らしいから、それであれば根本的なところからやり直しましょう、という話をした。それ以外にも、水泳部に所属している中1の生徒もシーズンオフになり戻ってきてくれるということで、曜日や時間について親御様と話している。
 上で4人挙げたが、実際にはまだ1人しか戻ってきていない。でも、志高塾を思い出してくれるだけで嬉しい。それが「やっていることにそれなりに意味があるんじゃない」という評価をしてくれているようで、私の背中を押し、また少し前に進んでいくことができる。

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