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2017.07.18Vol.310 仕事のスタンス

 先に告知から。「お知らせ」のところにも同じ内容を載せているが、ここでも改めて。

来週の火曜日、7月25日にホテル阪急エキスポパークで開かれるシティライフ主催の「キッズ&マムフェスタ」に志高塾として参加しますので、ご興味のある方は是非お越し下さい。
セミナー
http://www2.citylife-new.com/backnumber/2017/07/W/W16.pdf
ブース体験
http://www2.citylife-new.com/backnumber/2017/07/W/W17.pdf

豊中校の生徒があまりに集まらなかったため、少しでも知ってもらいたいという思いで2ヶ月ほど前に参加を決めた。その当時はおそらく5人ぐらいしかいなかったはずだが、ようやく9人に。随分とゆっくりではあるが、着実に問い合わせも増えている。当初の見込みとは大きく乖離しているものの、少しずつ知ってもらえるようになった喜びを感じられているのは確かである。
 1年で2, 3回は志高塾の飲み会を行う。先週の土曜日の授業後にそれを行った。これまでの参加人数は把握していないが、何年も在籍する講師に言わせると今回が11人で過去最高であったらしい。いつも普通に飲み屋に直行なのだが、今回はその前に30分ほどの会議を行った。これまではメールでやり取りをしていた月間報告を含め、情報の共有の仕方を大幅に変更するため、その説明にその多くを費やした。なぜ、そのような流れになったかと言うと、今も平日は企業で働きながら土曜日に副業で入ってくれている講師が“勝手に”提案してくれたから。「もう少しこうしたらスムーズになりますよ」と。ちなみに、上の「ブース体験」で『コボちゃん』を使ったクイズなどを行うのだが、その準備をリーダーとして引っ張ってくれているのも、社会人経験豊富な別の講師である。それに関しては私からその役割をお願いし、教室で打ち合わせをした等に関しては事前に決めた通り給与を発生させているのだが、私の期待ははるかに上回るレベルで“勝手に”かなりのことをやってくれている。指示のメールが他の講師にどんどん飛んで、正直私はついていけていない。
 飲み会の前の会議の場で、私は5分ほど話をしたのだが、そのときにもこの2人について触れた。お願いしていないことまでやってくれているので「しめしめ」では雇用主としてはまずいが、「仕事とは本来そういうものである」ということを伝えた。今回のテーマを決めたとき、久しぶりに妻の仕事について思い出した。2007年4月に志高塾を始めるために東京から大阪に引っ越してきて、2008年8月に長男が生まれるまでの約1年間を妻は大企業で派遣社員として働いていた。引き継ぎをされたのだが、ファイルの大きさがバラバラで、内容もグチャグチャだったので、妻はファイルの大きさをすべて揃え、ラベリングをするなどして整理をした。過去何年にも渡ってそのような状態だったので感謝をされたらしい。何度か週末に、エクセルでデータを整理したいからどのような式を入れればいいのかというのを私に聞くなどしていた。その一連の仕事がどれぐらいのインパクトを与えたのかは分からないが、単純に私はいい取り組み方だと感心していた。
 翻って私はどうか。『Vol.301 意味のあること、ないこと』でも書いたが、公立の小学校のPTAの会長になったことで、自分自身がどのような仕事をするのかを客観的に見られるようになった。志高塾では経営者の立場であり、やった分だけ直接自分に跳ね返ってくるので、「何かをする」としてもそれはすごく当たり前のことで、それに対してあれこれ思うことはない。この時期、夏期講習の時間割を組むのだけは結構大変なので「これは頑張っている」と勝手に自己満足をしてはいるが。PTAは任期が1年なので、1度きりの仕事が少なくない。ある程度前年度の通りにやると、無駄が多いなどのわずらわしさを感じる。「効率的じゃないけど、もう終わったからいいか」で済ませてしまうと、来年度の人がまた同じような思いをすることになる。そうならないように、私は少しでも変えるべきだということを先日の運営委員会でも話してきた。参加していたメンバーが納得していたかどうかはさておき、「PTAの仕事は、Take & Giveの構造になっている」ということを伝えた。前年度の人から仕事を引き継ぎ、つまりTakeをして、今度は次の年度の人たちにGiveしていかなければならないと。別に、そのために手の込んだ資料を作るなどする気はさらさらないのだが、少し変えるだけで手間が大きく減ることもある。会長に特別な権限があるわけでもないので思い通りにはならないことは多々あるが、シンプルに「良くない部分を改善しよう」と自分が“勝手に”考えていることに一種の安心感を覚えた。上で「客観的に」と書いたが、志高塾という組織では個々人がちゃんと責任を持つような仕組みになっているな、形式的なことではなく実質的なことにエネルギーを注げるようになっているな、などということがPTAの活動をすることで感じられるようになった。後、もう1つ。改めて自分には企業勤めは無理だなと。「自分でやっていると(自営業は)大変ですよね」と言われることがあるが、仮に採用がうまく行かなくても、「志高塾が認知されていないからだ」、「仕事の内容をうまく伝えられていないからだ」、「給与が魅力的でないからだ」、とすべて自分の責任だと思えるので納得は行く。これが、精神的には一番楽である。
 ”勝手に”仕事をする人たちをもっと引き寄せられる場にして行きたい。

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