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2017.11.21Vol.327 人がしたことなんかに

 飲食店を経営されている方と先日会った際、『食べログ』は好きじゃない、と話されていた。コメントが匿名だから、というのがその理由。3.5以上なのでそれなりの評価は得ているのだが、「(うちはこの点数で)あんな所があんないい点がつくのか」となるらしい。きっと、そのような塾のサイトがあれば私も似たようなことを感じるのであろう。知りもしない人に勝手なことを言われるのはいい気がしない。本当の価値を理解してくださる人は、あのようなところで軽々に発言をしない。そういえば、以前、ある親御様から「先生の教室を紹介したくても中々理解できる人がいないから、そういうお母さんに絞って教えてます」というようなことをうかがったが、そのときは嬉しかった。
 『Vol.321 a rush of welcome back』で、「上で4人挙げたが、実際にはまだ1人しか戻ってきていない。でも、志高塾を思い出してくれるだけで嬉しい。それが『やっていることにそれなりに意味があるんじゃない』という評価をしてくれているようで、私の背中を押し、また少し前に進んでいくことができる。」と述べた。こういうことは得てして予定通りには進まないのだが、4人全員が帰ってきてくれることが確定した。私がよく言うことだが、新しい方に興味をもってもらえるのはもちろん嬉しい。でも、通い続けてくれたりこのように戻ってきてくれたりすることはその何倍も喜びを感じる。
 安室奈美恵の引退が話題になっている。最近発売されたベストアルバムに収録されているある曲に対して「若い時の方が声が出ていた」と批判しているのを何かで見て驚いた。いや、驚いてはいないか。世の中には、いろいろなことを好き勝手言う人がいるから。大学生の頃は、生協で安く買えるというのもありよくCDを購入した。私は、音楽には特別なこだわりがないので自分なりのベストアルバムなどを編集したことはほとんどない。記憶が定かではないが、スティービー・ワンダーは新しい曲を1つ加えただけで、ほとんど内容が同じベストアルバムをよく出していた。もちろん、録音し直してなどいない。それゆえ、すべての曲を歌い直しているだけでも価値がある。私は聴き比べたわけではないから分からないが、素人が聞いて感じるぐらいのものであれば本人も把握しているはずである。それでもそのようにしているのには目的があるのだ。私が同じ立場なら、新しい曲をいくつか付け足して、後は昔の音源を使うといったように手間をかけないのはそれだけで失礼なので、そんなことはしない。また、音域は狭まったがが、鍛錬を積んだ技術でその部分はカバーして余りあるという自信があるのではないだろうか。ベテランのスポーツ選手が体力の衰えをテクニックでカバーするように。
 最近の話題といえば、相撲協会の問題もある。真相は明らかになっていない。貴乃岩が完全な被害者であり、かつ相撲協会に報告すると真実をもみ消される可能性が高かったのかもしれない。それゆえ、貴乃花は沈黙を守り外から圧力をかけようとしている。あのようなやり方をしても本当の解決にはならないだろう。すべては私の勝手な推測である。きっと、小泉進次郎なら外からではなく、中から変えに行こうとするのではないだろうか。その方が何倍もの労力を要するが、抜本的な改善につながる可能性が高い。悲しいかな、私は小泉進次郎型ではなく、貴乃花型なのだ。
 人がしたことなんかに、良い、悪いと評価するだけではそこから得るものはない。これは、特に意見作文に取り組んでいる生徒に「自分だったらどうするかを考えないと意味がない」と私が言うことと強く関係している。

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