【卒業講師】林部妃夏(はやしべひな)
神戸大学附属中等教育学校卒業
同志社大学政策学部卒業
勤務期間;大学1年生の9月~大学4年生の2月(約3年6カ月)
2026.07.06
扉を開く瞬間
志高塾では、テーマについて生徒と講師が話し合いながら、作文を進めていることがあります。生徒はその中で自分の文章を練り直すこともありますし、そうでなかったとしても「こんな考え方をする人がいるのか」という気付きにもなります。そうやって積み重ねた経験が、自分だけの世界から飛び出すために、扉を開ける手助けをしてくれるはずです。
意見作文
※卒業講師には、現役生徒の参考になるよう教室で扱っている意見作文のテーマの中から1つを選択し、作文を寄稿してもらっています。
選択テーマ:あなたの一番楽しい時間について述べてください。
私の一番楽しい時間は、一人旅をしている時間である。と言っても、念入りにプランを練って宿を取ったりはしない。金曜日の夜、会社からの帰路でふと検索をかけ、どこまでなら日帰りで行けるのか調べて目的地を決める、行き当たりばったりの旅行だ。直近だと、岡山から名古屋までお昼過ぎ出発の日帰りで、しかも滞在時間3時間ほどで帰ってきた。ひどいときには香川にうどんを食べに行くためだけに出掛けた。あまりにもしょっちゅうこういうことをするので、よく友人には何がそんなにいいのかと聞かれる。ただ、私にとっては仕事という日常から離れて、一番手っ取り早く非日常を味わうことができる方法なのである。見慣れた景色を飛び出して、よく知らない土地で気の向くままに過ごしていくのが、この上なく私を満たしてくれる。振り返れば大学時代から旅行好きではあったが、社会人になった今だからこそ、プライベートだけでも、ある種の気楽さを欲してしまうのだと思う。そして、どんなにとんでもない旅程でも、迷惑を被るのが自分以外にいないという点で、一人旅というのも非常に重要である。もし当日の朝に急に行き先を変えても誰も困る人はいないのだ。
なお、今週末もどこかに向かっている自分を容易に想像できる時点で、この趣味はもうしばらく続く予定である。





