
2026.07.07Vol.741 納得してお子様を通わせていただくために心がけていること
阪神の藤川監督がある選手のことを「志が強い」と評価していた。数日前にその記事を読んだとき、「志高塾は今年20周年を迎えるにあたり、『志強塾』に改めます」というアナウンスをしようかな、という考えが浮かんだ。21年目は2027年4月1日に始まる。誰もがエイプリルフールの嘘と決めつける中、本当に改名したらどれぐらい驚かれるのだろうか。日頃、こんな感じでものすごくどうでも良いことに思いを巡らせている。「志が強い」という言葉を初めて聞いた気がする。
例のごとく余談から入ったものの、今回も前回に引き続き早いタイミングで結論を述べる。「ものすごく気楽に辞められる」、「志高塾で学んで欲しいと心から願って通わせる」、そんな塾でありたい。この2つはセットである。要は、納得した形でお子様を入塾させていただき、一定以上の満足感を得ながら通わせ、通い続けて欲しいということである。そのために決めていることがある。1つ目は、体験授業に来た保護者を不安にさせないということである。「同級生の子はもっと早くから始めています」、「このままだと将来大変なことになります」といったように脅すことはない。その時点でできていること、できていないことをできる限りありのままに伝えて、それに対して我々がどのように役に立てるかを具体的に説明するだけである。また、勧誘されてではなく、できる限り納得した上で通わせていただきたいので、体験授業に来られた方にこちらから電話することは無い。それに関して、私は服を買うときのことを例に取る。これ良いな、となり、ほぼ買うことを決めていたのに、そのタイミングで近づいてきた店員にものすごく勧められると、購入した後に、自分で気に入ったからなのか、押しに負けてしまったからなのかが分からなくなってしまうことがあるからだ。もう5年以上は前のことになるはずだが、体験に来た2年生のお子様のお父様から、「すぐに始めた方が良いですか?」と尋ねられ、「他の所で頭を使わない勉強をするのであれば、志高塾の方が断然良いはずです。ただ、外で遊ぶのとここで学ぶのとどちらが良いかは分かりません」とお答えした。ちなみに、このようなことを私はよく言う。実際に入塾には至らなかったのだが、それで良いのだ。体験授業に来られた方にこちらから電話をしない、というのは開塾する前に心に誓っていたことである。しかし、初年度に1回だけ掛けてしまったことがある。体験授業の感触が良かったのに、一向に連絡が無かったからだ。それが誰かも覚えていて、結果的に入塾になり、ありがたいことにそこからそれなりに長い付き合いをさせていただいた。1回のはずだが、人間の記憶なんてあいまいなので、もしかするともう1回ぐらいはあったかもしれない。当時、額に入った絵を教室2, 3枚飾っていたのだが、「先生、もしよろしければこれ使ってください」とそのお母様が貸してくださったのだ。この文章を書くに当たって記憶を辿るまで忘れていたのだが、当時はいついつまでにご連絡ください、という回答の期限を設けていなかった。「こちらからは連絡をしない」という約束を守れない自身の意志の弱さといつまで待てばいいのか分からない不透明さを解消するために、1年目か、遅くとも2年目には「入塾する、もしくは前向きに検討する場合は翌日までに一度ご連絡してください」というように体験授業の際に渡す書類の文言を変えた。前向きに検討するというのは「もう1週間考えたい」というようなものである。それに関して、こちらから期限を設けることはない。その後、そのまま連絡がないこともあるが、それはそれである。
一方の「ものすごく気楽に辞められる」に関してなのだが、退塾の連絡があれば止めることはない。ただ、一度だけ、一人だけには「絶対に辞めない方が良い」と引き留めて、実際にそのまま継続になった。後から振り返っても、その判断は間違えていなかった、となったのだが、不思議なことにそれが誰であったかをまったく思い出せない。
昨日、ウェビナーを終えた。日頃は暇な私も、直前の1週間はその準備にそれなりの時間を費やしていたため少し忙しくしていた。決まったことを決められた時間内で話すのは本当に下手くそだなぁ、ということを改めて実感した。正確には、それを感じながら話していた。最後に質問タイムがあったのだが、寄せられたものの中から司会者から選び、それらについてその場で思い付くままに答えれば良いだけなので随分と気楽であった。半年後にもう一度ウェビナーを行う予定にしているのだが、そのときは一方的に話すスタイルではなく、対談形式にするのが良いかもしれない。
今回、このようなことをテーマにしたのは次のような理由による。ウェビナーの最後に、私との30分前後の面談を希望される方を募ることになっており、私からすると「勧誘することはありませんので、気楽に応募してください」ということを伝えたかったのだが、どうしたもんだろうか、と考えていたからだ。もちろん、オンライン授業の受講につながれば良いが、海外在住の方が困っていることについて生の声を聞けるというのは、今後の方針を考える上で私にとっては随分と貴重な機会である。我々の情報収集のために30分を取っていただくわけでは無いので、面談をして良かったと思っていただけるようにしなければいけないのは言うまでもない。結果的には、現時点で10名ほどの方から面談希望をいただいている。もうしばらく少しだけ忙しい日々は続きそうである。
次回は、セミナーでお答えできなかった質問に対する回答を中心に、そのときに話しきれなかったことについて述べる予定にしている。








