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2022.06.21Vol.547 断片集(スポーツ編)

 前回触れたラインの「Keepメモ」に取り溜めていた記事を扱う。このタイトル、以前にも使った気がしたのでさらっと調べてみたが見当たらなかったので採用。見落としていないことを祈るのみ。


筒香嘉智が金属バットの弊害について言及 野球指導者らとオンラインで懇親

筒香嘉智が金属バットの弊害について言及 野球指導者らとオンラインで懇親

 4年生の三男、2年生のときに野球を始め、そのタイミングで初心者用のバットを購入した。体が大きくなったこともあり、もう少しちゃんとしたものに買い替えようと3か月ほど前に2人でスポーツショップへ。店員が勧めるものの中に、3万円前後する「ビヨンドマックス」があった。直訳すると「マックスを超える」となる。通常のバットであれば、大人の握りこぶし大ぐらいの「芯」と呼ばれる場所があり、そこで捉えれば一番飛び、そこから離れるほど打球は弱まる。しかし、そのバットの売りは、当たり所が悪くてもよく飛ぶ、というもの。製造元のミズノのHPには「自分史上最高の飛距離を体感せよ!」とある。バットの大いなる助けを借りて、自分の持っている力以上のものを出してどうするのか。そんなものを使ったらうまくならないので、「一生懸命練習して、そのバットを使ってる子よりも打てるようにならなアカンで」の言葉と共に、我が子には1万円もしないごくごく一般的なものを買い与えた。単にお金を出し渋っただけだという噂もちらほら。それはさておき、特に小学生の頃は、良い道具を使うことよりも、道具を大事にすることを覚える方が重要である。


小学生の全国大会「意義あるのか」 室伏長官が柔道の大会廃止に見解
https://www.asahi.com/articles/ASQ4M532BQ4MUTQP013.html

金メダルだけが柔道か 井上康生氏「ブランド価値を高めたい」
https://www.sankei.com/article/20220430-4QTGZBKQZ5O6RB7IFGLSLGXXE4/

 勉強に置き換えると、「合格だけが受験か」となる。これは、志高塾のHPのトップページ下にある「受験専門塾ではない、とはどういうことか」に通ずるものがある。このように表現すると、「合格はどうでも良いのか?」、「受験には力を入れないのか」と誤解される。
 意識してそのようにしているわけではないが、私は「成功体験」という言葉をほとんど用いない。もし、誰かに「あなたの成功体験は何ですか?」と尋ねられたら間違いなく答えに窮する。受験において、第一志望に合格することが成功で、それ以外が失敗なのであれば、私の場合、中学受験は失敗体験で、高校、大学受験は成功体験ということになるが、それらがその後の人生に与えた影響に優劣はつけられない。また、第一志望というのもいい加減なものである。自分の手が届くところに設定して、そこに自分は行きたいと思い込んでいるだけの話かもしれないからだ。室伏広治も井上康生も、勝とうが負けようがどっちでも良いと言っているわけではない。勝ち方の話をしているのだ。そこにこだわらないと、未来につながっていかないからだ。生徒たちに成功体験を積ませたい、とは思わない。でも、良い体験は積ませてあげたい。良い体験とは、その後の人生に役立つものである。何ができて何ができなかったのは。なぜそのようなことになったのか。そのような検証ができれば、次に生かせるはずである。その1つ1つの体験に「成功」もしくは「失敗」のラベルを貼り付けることに私は意義を感じない。


伊東純也 強豪校進学を選択しなかった理由にスタジオ騒然…大久保嘉人氏も驚き「よく日本代表になれた」
http://sp.mainichi.jp/s/news.html?cid=20220417spp000002017000c&inb=so

 進学塾は、「受験にうまく行った人の多くは、こういうやり方をしていましたよ」とさもその方法だけが正しいかのような宣伝の仕方をする。しかし、それはただ進学塾にとって望ましい方法を押し付けて、「進学塾の言うことだから正しいに違いない」と信じ込んだ親が多かった結果でしかない。そのやり方でうまく行かなった人がどれだけ多いことか。野球でもサッカーでも良いのだが、強豪校に行くことがプロへの近道と考え、その権利を得るために必要以上の無理をしたり、入学後の厳しすぎる練習で本当はプロに行く才能があったのに怪我をしたり、好きでなくなったりで途中で辞めた人も少なくないはずだ。だから適当にやりましょう、と言いたいわけではない。自分に合ったやり方なんて中々見つけられるものではない。でも、目標地点にたどり着くための道筋というのは、思っているよりもたくさん世の中に転がっている。それを知ることで1つのやり方に縛られすぎずに済み、その結果、自分により合った方法を見つけられる可能性が高まる。


全国優勝2回、プロも輩出する静岡の強豪シニア 控え選手も高校で活躍できる秘密

全国優勝2回、プロも輩出する静岡の強豪シニア 控え選手も高校で活躍できる秘密

 本文に「チーム作りで特に意識しているのは、レギュラー以外の指導だ」とある。「手の掛かる生徒たちをどうにかしてこそ志高塾だ」と日頃から考えている。そのような子たちは、手を変え品を変えしても中々うまく行かない。それでも投げ出さずにどうにかしようとする。そのためには、その子たちへの愛情や責任感が欠かせない。そして、もう1つ重要なのは、手が掛からないというだけの理由で「この子は大丈夫」と思われがちな子たちの抱えている課題を見落とさずにきちんと対策を講じることである。その2つがきちんとできていれば、放っておいてもそれなりにできる子たちには、志高塾だからこその何かを提供できているはずなのだ。
 記事は次のように締められている。「チームの勝利と選手の育成。全国屈指の強豪は、守備力強化で“2つの成功”を目指している。」志高塾に置き換えると次のようになる。「受験の合格と将来に役立つ力の育成。関西のちっちゃな塾は、国語力強化で“2つのこと”を真剣に追い求め続けている。」

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