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2022.04.12Vol.539 「二歩先三歩先」の一歩手前の話

 以前にアナウンスした通り4月19日はお休みになりますので、次回は26日となります。

 木曜、金曜辺りに次回のテーマは何にしようか、と考え始める。そのタイミングで「よし、あれで行こう」となることなど5回に1回もあれば良い方である。今回は月曜の朝から手を付けているが、下手をすれば火曜の朝の時点でテーマすら決まっていないこともある。いつもどこかに「何も思い浮かばなかったらどうしよう」という不安があるのだが、そんな時、「ああ、マッキー(槇原敬之)が覚せい剤に走ったのも何だか分かる気がする」と置かれている立場が違い過ぎることそっちのけで「何かを生み出す、って大変だよな。俺も中々頑張ってるよな」と同志気分を味わい、少しだけ心の痛みを和らげる。ちなみに水曜は、こと文章に関しては頭の中は空っぽであることがほとんどなのだが、その日の気分は前日のブログのできに大きく影響を受ける。自分の中で手応えがあればご機嫌になれるし、その逆であれば「あんなレベルのものを2, 3回続けたら誰も読まなくなってしまう」と恐怖感のようなものに襲われている。その恐怖の正体は自分でもはっきりと掴めてはいないが、おそらく「あいつは面白くない奴(つまらんことしか考えられない奴)だ」という評価を受けることに対してのもののような気がしている。
 話は変わる。志高塾の5月度1週目(4月18日(月)の週)から豊中校でも算数(数学)の授業を始める。当分の間は、国語の生徒がほとんどいない月曜、金曜の時間帯限定である。そのアナウンスに関しては、西宮北口校に算数だけ通っている生徒、以前から受講希望をしていた生徒の順番で既に行ってきて、来週、豊中校の全生徒のファイルにご案内のレターを挟めるはずである。もし、今後算数の生徒が増えて行くようであれば、改装を行い、国語と算数の部屋を分ける予定にしている。その枠が早い段階で全部埋まれば個人的には良い気分を味わえるのだろうが、それが広く生徒のためになるかはまったく別の話である。1つには、そのような状態だと既存の生徒は振替を取りづらいし、新たに希望する生徒の要望には応えられない。もう1つには、家、電気製品などと違い売って終わりではないからだ。もちろん、それらにもアフターフォローがありはするが、それは基本的には不具合が起こったときの話である。こと教育に関しては、アフターフォローという概念は存在しない。カタカナの言葉を充てるならコンスタントサプライといったところであろうか。良質な授業を提供し続けて初めて価値がある。そのような意味では、その生徒が卒業する段階になって価値があったかどうかが決定するのだ。正確には、もっと先かもしれない。大人になってから役立つ力を付けたい、というのが私の根底にあるからだ。
 高槻校は、開校後1年を経てようやく20人に届こうかというところである。机の数からすると、80人までであれば余裕を持って受け入れられるので、キャパシティの4分の1程度である。一般的な経営者であれば、「2年以内に初期投資を回収するためには、この夏までに少なくとも生徒を40人にしなければならない。足りない分を補うために何かキャンペーンを考えるか、今いる生徒にコマ数増の提案をするなりしろ。もし、目標を達成できれば、オーバーした金額の20%はボーナスを出すからどうにかしてやり切れ!」などと教室長に指示するはずである。文字にすると実に嫌な感じがするが、当たらずとも遠からずの塾は少なくないはずである。
 ここからは今日になって付け足した分である。昨日の晩、医学部に通う6回生の元生徒の女の子と飲みに行った。彼女は、3姉弟の長女で2007年の7月に3年生で入塾している。2007年4月に志高塾は開校しているので1年目のことである。8歳の頃に出会って現在23歳なのでちょっぴり不思議な感じがする。結果的に3人とも通わせてくださったのだが、昨日、次のような話を初めて聞いた。新聞折込のちらしを見たお父様が「この塾に体験に行かせてみたい」とお母様に伝えたらしいのだが、子供の習い事に関してそのような意思表示をしたのは後にも先にもその一度だけだったとのこと。私は時々お迎えに来られるそのお父様と話をするのが好きだった。そして、今日偶然にも同じ2007年7月に2年生で入塾した男の子のお母様から久しぶりに連絡をいただいた。5年以上は空いているはずである。志高塾から電車で1時間以上かかるところに引越しをした高3になるタイミングで彼は辞めることになった。その彼には年の離れた現在4年生の弟がいるのだが、先日そのお兄ちゃんが国語を教えていて、「これは志高塾に通わせなあかん」となったらしい。生徒が増えるに越したことはない。しかし、そんなことよりも、5年後、10年後にも今日のように自慢げに語れるエピソードがある塾でありたい。
 次回は4回に1回の長編である。2週間後のことなのでどうなるかは分からないが、現時点では「「よし、次回こそは『二歩先三歩先』で行こう」となっている。

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