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2022.03.15Vol.535 代打T

 前回「3~5月の3か月間は、成長するために何かしら創造することに時間を割くように伝え、具体的な目標も各人で決めてもらった。」と述べた。豊中校を任せている社員が毎週文章を書くことに決めたので、今回はその1つを紹介して、最後に少しだけ意見を述べる。

「志高塾の一翼として」
 今回、自分の勉強のためにもう一度作文に取り組むことにした。3年前にもそれを行っていたが、その時は上手くまとめられないことばかりで早々に音を上げていた。しかし、豊中校を任され生徒はもちろん、親御様や勤務している講師と深くやり取りすることが増え、自分がどうあるべきか見えてくるようになった。先日の「十人十色」にて自分が舵を切ってやり抜いた生徒の親御様に話していただくことができたのは、教室として着実に成長を遂げていることの表れであると受け止めている。そのようになった今、また文章を書くことで、自分自身の思考の整理のみならず、授業の質や講師たちの働きやすさを高めることに一層寄与したい。
 今年で開校6年目に突入する豊中校でも、ありがたいことに年々生徒数が増えてきた。そんな中で今年はあと10人多くするのを目標にしている。無論ただ人数を確保したいという意味ではない。10人入っても10人抜けてしまえばそれはやはり良い授業ができているとは言えない。今通ってくれている生徒に対してより良い授業を行うことが何より大事なことであり、その積み重ねによって志高塾への期待が高まり、長く続けたいと思ってもらえるようになる。西北校でも勤務しながら、ずっとそのことを感じ取ってきた。また、生徒数の増加によって時間割が充実するので、講師の指導の質に関してもさらなる向上に繋がる。生徒にとっても講師にとっても、志高塾が何だか居心地が良いと感じられる場であってほしいと思う。
 さて、今回は講師のことから発展して採用に関する話をする。ここでの仕事を通じて達成感を得てほしいという思いから、学生、社会人からの応募を随時受け付けている。その人の持っているスキルではなく、良い働きをしてくれるかどうかという点で判断する採用方式を「ポテンシャル採用」という。その対極にあるのが「キャリア採用」なのだろうが、どちらか、と問われれば志高塾が前者に則っていることは明白である。社会人講師の場合、進学塾での指導実績のある人(それをアピールポイントにする人)からの応募は少なくないが、そこを評価して選考通過することはほぼゼロである。HPを見れば方向性が異なるのがはっきり分かるものに対して、そこを売りにするべきではない。即戦力的なものではなく、我々の大事にしていることに共感し、我々のやり方を吸収しようという気持ちがあるか、そこを重視している。そのような思いの有無は、志望動機やHPの読み込み方に如実に表れる。これからさらに規模を拡大していこうとしている企業にとって、そのような人に働いてもらえるかどうかが非常に重要である。
 もちろん、良い人材を採って終わりとなるのではなく、そこからが本番である。学生の場合、できる限り長く働いてたくさんの経験を積んでほしいという願いから、1・2回生を優先的に採用している。しかし、今年度、豊中校では6人の1回生からの応募があったにもかかわらず国語講師は1人も採れていない。その背景には応募者自身の準備不足があるし、「1回生がいないから誰かは取ろう」というような選び方は絶対にすべきでないので0人だからだめな訳ではない。が、私自身が、自分の中にある一律の基準で1人ひとりを見てしまっていたところもあるかもしれない。実際に指導していくことで志高塾への理解が深まる部分は少なくない。それを踏まえると、その時点でどれだけ理解しているかだけでなく、自分の形を変えていく柔軟性も必要である。質問への受け答えからどれぐらい成長しそうかを何となく捉えることができるのだが、一問一答のような形式では深まっていかない。その人の人となりを見ることができるかどうかは、こちらが相手の返答から広げていけるかどうかにかかっている。結果的に今在籍している講師陣は面白い人ばかりであるが、できることはまだある。良い授業が教室を大きくしていくために不可欠であるのと同様に、優秀な人を今後も集めていくために良い面接を行っていかなければならない。

 「10人」という具体的な数字が出てはいるが、志高塾に売り上げや生徒の人数を含め数値的な目標は何1つ無い。それらはすべて良い授業をしたことの結果でしかないと考えているからだ。3年、5年と通ってくれる生徒が増えれば生徒数なんかは自然と増加する。親御様にとっても生徒たちにとっても、色褪せない魅力的な塾でありたい。

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